「住まいと資産形成に関する意識と実態調査」(2024年)より

【第2回】令和の”住宅ローンスタイル”とは?

提供元:三井住友信託銀行/三井住友トラスト・資産のミライ研究所

TAGS.

前回のコラムでは、持ち家と賃貸の比率について確認しました。では、持ち家を購入する際に住宅ローンを利用している人はどれくらいいるでしょうか。

どれくらいの人が住宅ローンを利用している?

アンケート調査で持ち家購入時の住宅ローンの利用有無についてお伺いしたところ、【図表1】の結果となりました。全年代では、利用している(返済中)が34.1%、利用していた(返済完了)が42.2%、利用していないが23.7%と、住宅ローンを利用している・したことがある方はおよそ7割強(76.3%は)でした。

【図表1】住宅ローンの利用有無

では、持ち家購入者の多くの方が利用している住宅ローンの形態について確認してみます。

令和の“住宅ローンスタイル”は?

まず、住宅を購入する際の頭金の割合(住宅購入代金のうち、借入ではなく現金で支払う割合)について確認したところ、全年代で最も多いのがゼロ(頭金なし)で27.6%、次いで多いのが1割くらいで21.9%という結果となりました【図表2】。また、住宅の一次取得者が最も多い30代を見てみると、ゼロが37.0%、1割が24.4%と「頭金ゼロもしくは1割」が主流であることがわかりました。

※国土交通省「令和4年度住宅市場動向調査報告書」より

【図表2】住宅ローン頭金割合

次に、返済期間についてです。全年代では、30年未満までで53.8%と半数超である一方、(30年以上)〜35年未満が38.4%、35年以上が7.8%とかなり長期で返済期間を設定しているケースもみられました【図表3】。特に20代では35年以上が23.1%と全年代のおよそ3倍となっていました。

【図表3】住宅ローン返済設定期間

さらに、金利形態について確認をすると、全年代では変動金利が57.9%、固定金利が33.7%、変動金利と固定金利の組み合わせが8.4%と変動金利が主流であることがわかりました【図表4】。変動金利が主流である傾向はいずれの年代においてもみられましたが、特に30代では変動金利選択者が64.3%と最も多い結果となりました。

【図表4】住宅ローンの金利形態

より低利である変動金利で借り入れ、頭金はゼロ〜1割、返済設定期間も長期に設定し、「とりあえず、借りられるだけ借りておく」というのが、“令和の住宅ローンスタイル”の1つとして浮かび上がってきました。

次回は、借入金額について確認したいと思います。

(提供元:三井住友トラスト・資産のミライ研究所)

用語解説

"※必須" indicates required fields

設問1※必須
現在、株式等(投信、ETF、REIT等も含む)に投資経験はありますか?
設問2※必須
この記事は参考になりましたか?
記事のご感想や今後読みたい記事のご要望などをお寄せください。
(200文字以内)

This site is protected by reCAPTCHA and the GooglePrivacy Policy and Terms of Service apply.

注目キーワード