国民年金基金とは?加入するメリットや国民年金との違いについて解説

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国民年金基金に加入するメリット

国民年金基金に加入する主なメリットは、以下の通りです。

・終身年金で一生涯受け取れる
・掛金や年金額が一定
・全額社会保険料控除の対象
・万が一早期に亡くなっても掛け捨てにならない
・金額や期間を自分で決められる

それぞれ解説します。

終身年金で一生涯受け取れる

終身年金のため、一生涯受け取れる点が国民年金基金に加入するメリットとして挙げられます。特に、平均寿命の長さを踏まえ、長期的に年金を受け取りたいと考えている場合に安心です。

ただし、2口目以降は種類によって終身受取でない場合があります。Ⅰ型・Ⅲ型で受け取れる期間は15年(Ⅰ型:65〜80歳・Ⅲ型:60〜75歳)、Ⅱ型・Ⅳ型は10年(Ⅱ型:65〜75歳・Ⅳ型:60〜70歳)、Ⅴ型は5年(60〜65歳)です。

掛金や年金額が一定

途中で口数を変更しない限り、掛金や年金額が一定であることも国民年金基金に加入するメリットです。基本額(月額)に加算額を加えた額を老後に年金として受け取れることがあらかじめわかっているため、ライフプランを立てやすいでしょう。

掛金や受け取る年金の額は、性別や加入時の年齢によって異なります。自分が現時点で加入する場合の掛金や年金額は、国民年金基金のサイトから確認できます。

全額社会保険料控除の対象

国民年金基金が全額社会保険料控除の対象であることも、加入するメリットとして挙げられます。社会保険料控除とは、納税者が自分や生計を一にする配偶者・家族の保険料を支払った際に、受けられる所得控除のことです。

確定申告の際に国民年金基金の掛金として支払った額を申告することにより、納付する税金を軽減できます。

万が一早期に亡くなっても掛け捨てにならない

年金を受け取る前に加入者に万が一のことがあった場合でも家族に遺族一時金が支給されるため、掛け捨てにはならない点も国民年金基金のメリットです。年金を受け取り始めてからも、保証期間内に亡くなった場合は遺族に一時金が支給されます。

ただし、B型は保証期間がなく、年金を受給する前に亡くなった場合は1万円の遺族一時金が支給される点に注意しましょう。

金額や期間を自分で決められる

ライフプランに合わせて、受け取る年金額や受取期間を自分で自由に決められる点もメリットです。

金額や期間は、加入する国民年金基金の種類によって調整できます。また、口数を増やしたり減らしたりすることで、加入後に掛金額の調整も可能です。

なお、4月から翌年3月までの掛金を前納すれば、0.1カ月の割引があるため、負担を軽減できます。

参考:全国国民年金基金「掛金月額表」

国民年金基金の種類の選び方・金額の決め方

国民年金基金の種類を選ぶ際や金額を決める際は、以下の点を考慮しましょう。

・予算や将来の受取希望金額から考える
・保証の有無で考える
・2口目以降はいつ受け取るかで決める

ポイントをそれぞれ解説します。

予算や将来の受取希望金額から考える

予算を考慮して、国民年金基金の種類や金額を選ぶ方法があります。例えば、1口目の場合は、15年間保証のついているA型よりも保証期間なしのB型の方が掛金は安い傾向です。

また、1口目の掛金を支払うことを踏まえ、まだ毎月の生活に余裕がありそうな場合は、2口目以降の加入も検討しましょう。口数を増やすことにより、将来受け取る年金額が増えます。

なお、国民年金基金の掛金上限は月額68,000円です。

保証の有無で考える

保証の有無で国民年金基金の種類を選ぶこともポイントです。

A型はB型よりも掛金が高い分、年金受給前から保証期間中に加入者が亡くなった場合に、遺族に掛金納付期間などに応じた遺族一時金が支給されます。一方、B型は年金を受給する前に無くなった場合に遺族に1万円が支給されるのみです。

そのため、万が一のときに家族に残すことを優先するか、費用を抑えることを優先するかによって、A型・B型を選択するとよいでしょう。

2口目以降はいつ受け取るかで決める

2口目以降に申し込む際は、いつ受け取るか、いつまで受け取るかで種類を決めるとよいでしょう。

A型・B型・Ⅰ型・Ⅱ型は受取開始年齢が65歳からであるのに対し、Ⅲ型・Ⅳ型・Ⅴ型は60歳から受け取れます。また、A型・B型は支給開始後一生涯受け取れる終身年金であるのに対し、確定年金のⅠ型・Ⅱ型・Ⅲ型・Ⅳ型・Ⅴ型はあらかじめ決められた期間までしか年金を受け取れません。

国民年金基金に加入する際の注意点

第1号被保険者に該当する場合でも、国民年金の保険料を免除されている場合は加入できない点に注意しましょう。また、農業者年金の被保険者も国民年金基金に加入できません。

さらに、一度加入すると自身の都合では脱退はできない点にも注意が必要です。無理に加入したことによって生活が苦しくなることがないよう、あらかじめ十分に検討しましょう。

国民年金基金は国民年金に上乗せした年金を受け取る制度

国民年金基金とは、自営業者やフリーランスなどがゆとりある老後を過ごせるように、公的な年金を上乗せするための制度を指します。終身年金で一生涯受け取れることや、掛金や年金額が一定であること、社会保険料控除の対象であることなどが、加入する主なメリットです。

国民年金基金には、終身年金のA型・B型や、2口目以降から加入できる確定年金のⅠ型・Ⅱ型・Ⅲ型・Ⅳ型・Ⅴ型といった種類があります。どれに加入するかによって掛金や年金を受け取れる時期が変わるため、自分の希望に合ったものを選択しましょう。

参考:全国国民年金基金「国民年金基金とは」
参考:全国国民年金基金「国民年金基金とiDeCoとの違い」
参考:全国国民年金基金「給付の種類」

ライター:Editor HB
監修者:高橋 尚
監修者の経歴:
都市銀行に約30年間勤務。後半15年間は、課長以上のマネジメント職として、法人営業推進、支店運営、内部管理等を経験。個人向けの投資信託、各種保険商品や、法人向けのデリバティブ商品等の金融商品関連業務の経験も長い。2012年3月ファイナンシャルプランナー1級取得。2016年2月日商簿記2級取得。現在は公益社団法人管理職。

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