定年後に考えておくべき「お金」のポイント

定年後働き続けるなら、絶対に押さえておくべき「5つのお金」

提供元:Mocha(モカ)

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65歳から年金を受け取るけど、それだけでは生活費が足りない…。そのため「定年後も働き続ける」ことを選択する方は多いのではないでしょうか。そこで今回は、必要な収入額の押さえ方、自分に合った働き方、雇用保険の給付金の活用、年金の繰り下げなど、定年後に考えておくべき「お金」のポイントをわかりやすく解説します。

定年後に考えておくべきお金1:老後に必要な「収入額」はいくらか

65歳からは老齢年金が受け取れますが、多くの場合それだけでは老後の生活を支えることができません。年金の不足額を働いて稼ぐ必要があるでしょう。その際、自分にとって必要な労働収入がいくらなのか、現役時代に計算しておくことが必要です。

定年後に「どれくらい働いて、いくら収入を得ればよいのか」を考えるためには、まず毎月の生活費と、もらえる年金額をしっかり把握することが大切です。
そのためには、以下のステップで老後に必要な収入額を押さえておきましょう。

●ステップ1:毎月の生活費を把握する
老後に必要な毎月の生活費を計算しましょう。食費や住居費、光熱費、医療費、趣味・レジャー費など、現役時代とは異なる支出も考慮します。また、年払いの保険料や固定資産税などは、月額に換算して織り込むとより正確な数字を把握できます。

●ステップ2:もらえる年金額を差し引く
老齢年金でもらえる月額を確認します。「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」を活用すれば、老齢年金がいくら受け取れるかを簡単に調べられます。

●ステップ3:不足する生活費を計算する
毎月の生活費から、もらえる年金額を差し引くことで、「不足する金額=必要な労働収入」が明確になります。たとえば、月25万円の生活費が必要で、年金や退職金からの月額収入が18万円(夫婦あわせて)なら、不足分は7万円。これが定年後に稼ぐべき月額収入です。

定年後に考えておくべきお金2:自分に合ったスタイルで働く

定年後に稼ぐべき月額収入が把握できたら、どのように働くか考えましょう。定年後は、多様な働き方があります。長く働くには、自分に合ったスタイルを選ぶことが大切です。「どう働きたいのか」を早めに考えておきましょう。主な働き方には以下のようなものがあります。

●継続雇用制度を利用して、今の会社で働く
今の会社で引き続き働く方法です。継続雇用制度には2つのタイプがあります。

【再雇用制度】
一度退職し、現役時代とは異なる雇用形態・賃金で再雇用されます。勤務時間の短縮など柔軟な働き方が可能ですが、賃金が下がる可能性があります。

【勤務延長制度】
退職せず、定年後も同じ雇用形態・賃金で引き続き働けます。ただし、導入している企業は少数です。

●違う会社に再就職する(パート・アルバイト含む)
これまでの会社とは別の会社で働く方法です。再就職は難しいと思われがちですが、培ったスキルや経験などを活かして働く人も多いです。
求人サイトやハローワークなどを利用して、地域の求人相場や働き方をリサーチしておきましょう。

●独立・起業する(フリーランス・個人事業主)
会社に属さず、個人で働くスタイルです。これまで培ったスキルや経験を活かして独立するのが一般的です。ただし、定年後にゼロから始める場合は、資金や準備に時間がかかる可能性があります。そのため、独立を考えているなら

・現役時代から副業や勉強を通じて経験を積む
・開業資金を計画的に準備しておく

などの準備をしておくことが大切です。

高齢者の方におすすめの働き方は「週3ワーク」。定年後に稼ぐべき月額収入にもよりますが、フルタイムにこだわらなくてよいのであれば、「ゆるい働き方」を選ぶのもよいでしょう。週3ワークなら、無理なく長く続けられ、心身の健康維持にもつながります。

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