乙武先生!金融教育、見にきてください ユニコーンラボ前編
家庭内商売でおこづかいを稼ぐ新発想。「ユニコーンラボ」開発秘話を乙武洋匡が直撃!
“商売”をきっかけに育まれる様々なアイデア
乙武 「ユニコーンラボ」の発売が2024年6月。反響はいかがでしたか?
永野 発売直後に想定の3倍以上の注文をいただき、最初に用意した100台があっという間に完売してしまいました。これは私としてはかなり想定外でしたね。
乙武 というと、もっとスロースタートをイメージしていたんですか?
永野 そうですね。たしかに新しいものではあるものの、「果たして受け入れられるのか」という不安のほうが大きかったです。
乙武 その反響の源は何でしょう? 何か特別なプロモーションを行ったんですか。
永野 もちろん自分でもある程度の発信はしましたが、取り上げていただいた記事がSNSでバズったり、様々な経営者や起業家の方に評価していただいたことで、急速に広まったようです。
乙武 それだけこのモデルにインパクトがあったということですよね。また、実際に「ユニコーンラボ」を使ったご家庭からは、どのような声が届いていますか?
永野 たとえば、お子さんが自発的に物事を考えるようになったという声や、一緒に買い物に行った時に、店頭で野菜の価格をチェックするようになったという声が多く寄せられています。
乙武 マーケティング意識というか、自然と市場に目が向くようになったわけですね。私がチェックした記事では、「もっと売上げを伸ばすために、偏食だった子どもが自ら進んで野菜をもりもり食べるようになった」という声があって爆笑しました(笑)。
永野 そういう声もよくいただきます(笑)。結果として食育にも繋がっていて、たとえばほうれん草の苦手なお子さんの場合、お母さんが「ほうれん草だったら500円で買うよ」と誘導するようなケースも耳にします。
乙武 なるほど。「食べなさい」と強要するよりも、たくさん消費すれば自分が儲かるという方向に持って行くんですね。
永野 ユニークなところでは、「ユニコーンラボ」を始めたお子さんが、釣りに行く前日に、「明日釣る魚を200円で買ってほしい」と、前もって親に売るモデルを編み出したという話もありました。
乙武 え、それは先物取引のようなこと?
永野 そうみたいです(笑)。もし鯛が釣れたら親は得をしますし、子どもは何も釣れなくても200円を獲得できる、という。
乙武 へえ、面白いなあ。子どもの発想力を鍛えることに一役買っている様子が窺えますね。
永野 おじいちゃんおばあちゃんの目線からしても、お孫さんが野菜を持って定期的に会いに来てくれるようになって、喜んでいる方が大勢います。なかには野菜の定期便を始めたお子さんもいるほどで、良い関係が作れているようです。
乙武 なるほど。たとえ営業がてらであっても、お孫さんが来てくれるのはやはり嬉しいですよね。
永野 こうして3世代でのコミュニケーションが増えたというお言葉は、非常に多いですね。