「富の最大化」ではなく「幸福の最大化」が重要

幸福の最大化を目指す「50歳からの資産づくり・取り崩し」

提供元:Mocha(モカ)

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50歳代からの資産づくり・取り崩しの具体的ステップ

ここからは70歳以降でお金に困らないための戦略の一例を紹介していきます。
まず目指したいのは70歳までに現預金とは別に1000万~1500万円の資産を築くことです。

その目標に向け、50歳代は積極的に資産形成をおこない、60歳までに現預金300万〜500万円と500万円の投資資産をつくることを目指します。

その際、必ず生活費の6カ月分は現預金で確保します。現預金は投資の世界では「Cash is King」といわれ安心感をもたらしてくれます。

60歳以降は用意した500万円の運用に加え、70歳までの毎月の勤労収入の一部を積立投資にまわし、合計で1000万~1500万円の投資資産を築くことを目指します。
新NISAは1人あたり1800万円まで利用できるので、「投資資産1000万〜1500万円」であれば全額を新NISAで投資することが可能です。

資産取り崩し期では、300万〜500万円をCF資産に換えて保有し続けます。そのうえで、残りの資産を運用しつつ取り崩していきます。取り崩しが終わっても年金はもらえ、現預金とCF資産は手元に残ります。

CF資産からは、配当利回り(分配金利回り)が4%ならば、月1~2万円の不労所得が年金収入に加えてもらえ、収入がゼロになることはありません。

50歳代・60歳代は使いつつ増やし、70歳代から本格的な取り崩し

50歳からの資産運用戦略を考えると、一見70歳までお金を使ってはいけないように感じられるかもしれません。お金を増やす観点でいえば、できるだけお金を使わずに投資にまわしたほうがいいですが、やりたいことができる期間は限られています。

50歳代・60歳代のうちならできることも、70歳代ではできなくなるかもしれません。
お金を使う価値は若いときのほうが高いのです。お金は使うためのものですから、使ってOK。ただ、お金を早く使い切ってしまうと、その後の人生が困るのでバランスは考えましょう。

FIRE(「Financial Independence, Retire Early」の略語で「経済的自立と早期リタイア」のこと)を実践している人のなかには、「4%ルール」をおすすめしている人もいます。これはインフレを控除した米国株式市場の実質成長率が4%であるとし、投資資産から取り崩すお金が毎年4%までであれば、資産を減らさず暮らせるという考え方。

現役時代のうちにCF資産に投資するのも一案です。CF資産から得た配当金などは、生活を豊かにするために使う、または、再投資してもいいです。値上がり益を取り崩すより心理的に使いやすいですよね。定年後、年金収入に加えて不労所得を得られれば、心の安定にもつながります。

<幸福の最大化を意識した資産取り崩しの全体像>

著書「50代から考える お金の減らし方」(成美堂出版)より抜粋

70歳になったら投資資産の一部をCF資産に変え、生涯保有を続けます。

また、70歳以降は定率取り崩し(毎月資産の一定割合を取り崩し)と定額取り崩し(毎月一定額を取り崩し)を組み合わせて運用しながら取り崩します。
70歳以降に資産を計画的に取り崩し、自分が亡くなるときには取り崩し資産がゼロに近づくことが理想的です。

たとえ予想以上に長生きしたとしても、現預金に加えてCF資産も残っています。
もちろん終身でもらえる公的年金もありますので、完全に収入がゼロになる心配はありません。心理的な余裕をもって過ごすことができるでしょう。

[執筆:マネーコンサルタント 頼藤 太希]

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