個別株式も保有できる成長投資枠とは
成長投資枠は利用してる?利益は出た?
2024年から始まった新しいNISA制度のなかの「成長投資枠」では、年間240万円まで株式や投資信託などに投資でき、その利益が非課税になるという特徴がある。投資初心者にとっても活用しやすい仕組みだが、実際に会社員はどれくらい利用しているのだろう。成長投資枠の利用状況や運用の成果について全国の20~40代の会社員1,102人を対象に調査した。
Q1. 現在、NISAの成長投資枠を利用していますか?
利用している 47.5%
利用していない 45.6%
わからない 6.9%
NISAの成長投資枠の利用状況について尋ねると、約半数の人が「利用している」と回答した。資産形成の手段としてNISA成長投資枠が選択肢として広がりつつあることがうかがえる。一方で、まだ利用していない人が45.6%と同程度という結果となった。成長投資枠が比較的新しい制度であり、利用することにハードルを感じている人もいるのかもしれない。
Q2.(Q1で「利用している」と回答した人へ)どのような銘柄を保有していますか?(複数回答)
国内上場個別株式 52.5%
投資信託(非上場) 46.2%
東証ETF(上場投資信託) 24.4%
海外株式/海外上場ETF 21.9%
J-REIT(不動産投資信託) 15.5%
その他 0.6%
わからない/答えたくない 6.3%
保有する銘柄として最も多かった回答は「国内上場個別株式」が52.5%、次いで「投資信託」が46.2%となった。個別株式はNISAのなかでも成長投資枠でのみ保有できることもあり、実際に保有している人が多い結果となった。また、ETFや海外株式など、分散投資を意識した回答も一定数みられた。全体的にQ1で成長投資枠を活用していると回答しただけあって、投資に関心を持っている人が多いことがうかがえる。
Q3. (Q1で「利用している」と回答した人へ)利益はどれくらい出ましたか?(このアンケートへの回答日時点でお答えください)
100万円以上 11.3%
50~100万円未満 23.3%
10~50万円未満 26.5%
5~10万円未満 12.0%
1円~5万円未満 11.6%
利益は出ていない 5.2%
わからない/答えたくない 10.1%
利益額については「10~50万円未満」が最も多く26.5%、次いで「50~100万円未満」が23.3%となった。「100万円以上」の利益を出している人も1割超と一定数存在しているようだ。全体的にはプラスとなっている回答が多く、成長投資枠を活用することで実際に成果を得ている人が多いことがうかがえる。ただ資産の保有総額や運用期間が異なることも結果に影響していると考えられるだろう。
新NISA開始以降、世界的な株高局面だったこともあり、NISAの成長投資枠を利用している人のうちの多くが、実際に利益を得ているようだ。しかしながら、投資に「絶対」はない。これから投資を始める人は、まずNISA制度の仕組みや種類をしっかりと理解し、いきなり成長投資枠を利用するのではなく、初心者向きと言われているつみたて投資枠の利用を検討してみよう。成長投資枠を利用するにしても、まずは投資信託やETFなど分散投資ができる商品から始めると安心だろう。また個別株に挑戦する場合は、リスクを十分に理解し余裕資金を運用するのが鉄則だ。NISAを自分のライフプランに合わせて無理なく活用することが、着実な資産づくりにつながるだろう。
(藤田祐依)
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調査方法:インターネットによる調査
調査時期:2025年7月
調査対象:全国20~40代の会社員
有効回答数:1,102件


