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質の高い物件を安価で手に入れて「サードプレイス」に

外国人が「日本の空き家」に注目する理由と課題解決のカギ

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立地以外のニーズも日本人とは異なるため、外国人は地方の空き家とマッチしやすいという。

「日本人は新居を探す際、交通の便のよさを重視する傾向にあります。地方であっても、駅の近くを希望される方が多い印象です。しかし、外国人は利便性よりも敷地が大きな家を希望されます。そもそも海外、特にアメリカで家を買う場合、1000~1万平米の土地を買うのが一般的です。それと比べると日本の物件は狭いといえますが、地方の駅から離れた物件であれば広い庭が付いているものもあるので、ニーズにハマりやすいのです。実際に空き家を購入された方々は、その庭で家庭菜園をしたり、倉庫を建てたり、ペットを飼ったりされています」

日本の家屋の丈夫な造りも、外国人にとって大きな魅力になっているそう。

「日本伝統の建築方法『在来工法』で建てられた家は災害が起こることが想定されていて非常に丈夫なので、きちんと手入れをすれば何百年も住み続けられるものです。しかし、日本の制度では家の価値を減価償却で考えるので、30~40年もすると家屋の価値はゼロになります。そのため、古い家は壊して更地にし、新しい家を建てるという発想になってしまいますが、外国人からすると土地の価格だけで丈夫な家が付いてくるのはとても魅力的です。私も埼玉県小川町で600平米2000万円の物件を購入しましたが、家屋は140平米の2階建てでリビングが広くキッチンもキレイ、天井も高くフローリングもピカピカで何の問題もありません」

空き家には残置物として、かつての家主が使っていた家具や調度品がそのまま残っていることが多い。一般的には物件の売却が決まってから処分されるが、外国人の買い主は「この冷蔵庫はそのまま使うよ」「掛け軸や食器は貴重だから欲しい」と引き取る人も多いという。

「サステナブルな形で家を承継される方が多いですし、売り主さんからしてもうれしいことですよね。家屋の丈夫さや価値、残置物の魅力といった点は、日本人の方々にはあまり知られていない部分です。日本人の皆さんにも空き家の面白さを知っていただき、物を大切にする文化を見直すきっかけにしていただけたらうれしいですね」

画像提供/Akiya&Inaka
「Akiya&Inaka」が販売に携わった空き家の内観。
著者/ライター
有竹 亮介
音楽にエンタメ、ペット、子育て、ビジネスなど、なんでもこなす雑食ライター。『東証マネ部!』を担当したことでお金や金融に興味が湧き、少しずつ実践しながら学んでいるところ。

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