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質の高い物件を安価で手に入れて「サードプレイス」に

外国人が「日本の空き家」に注目する理由と課題解決のカギ

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外国人に売却する際の課題と実際のところ

外国人の空き家購入が、空き家問題解決の手段になる可能性を秘めている反面、別の問題を招くのではないかという声も上がっている。

「日本在住の外国人が新居として空き家を購入するケースはいいのですが、別荘やセカンドハウスとして空き家を購入するケースでは空き家のままと変わらないのではないかという声があります。なぜかというと、空き家にしろ別荘にしろ、住民票のない家はすべて空き家とカウントされ、所得税や住民税もその自治体には入らないからです。また、毎日誰かがいるわけではないので、人が住んでいる安心感や治安の維持につながらないともいわれています」

たとえ空き家が購入されたとしても、生活の拠点とならないのであれば何も変わらないというわけだ。しかし、アレンさんは「実際はまったく異なる状況になる」と話す。

「確かにデータ上の空き家の数は変わりませんが、定期的に手入れされる別荘とまったく手入れされない空き家では、家屋や庭の状態が大きく異なります。家は手入れされないと湿気がこもってカビたり雨漏れしたりして、朽ちてしまいます。庭の雑草も好き勝手に生えてしまうので、景観も悪くなります。別荘のように住人が定期的に訪れ、手入れをしている家や庭は状態が維持されるので、住民の方々も気持ちよく住めるでしょうし、街のプライドも保たれると考えています」

空き家と別荘・セカンドハウスでは状態が大きく異なるため、どのような形であっても利活用を進めたほうがよさそうだが、外国人への売却に抵抗感を覚える売り主が多いそう。

「私が担当したケースでも、売り主の方が『外国人に売ったら隣近所の方々に迷惑をかけ、変なウワサも立ってしまうのではないか』と気にされて、売却が取りやめになったことがありました。外国人に売る、外国人を街に入れることを周囲が反対するのではないかと危惧してしまう方が多いようです」

画像提供/Akiya&Inaka
「Akiya&Inaka」が販売に携わった空き家。

外国人が空き家を購入する際のコンサルティングをいくつも担当してきたアレンさんの感覚では、「住民の方々は受け入れてくれている」とのこと。

「意外と面白がってくれる方が多いように思います。もちろん言語の面でコミュニケーションが取りづらいということはあるかもしれませんが、その土地に長く住む方々は『この街を選んでくれたんだ』とほっこりする側面もあるようです。外国人の多くは地域のコミュニティやお祭りなどに参加する方も多いので、住んでいる方々にとっても刺激になるのではないでしょうか」

空き家のまま放置しておくと状態が悪くなるだけでなく、住民も増えない。しかし、空き家を購入して利活用する人が現れれば、その人が地域のイベントなどに参加し、街を盛り上げてくれるかもしれない。その相手が外国人であっても、空き家を売るメリットは大きいのだ。

著者/ライター
有竹 亮介
音楽にエンタメ、ペット、子育て、ビジネスなど、なんでもこなす雑食ライター。『東証マネ部!』を担当したことでお金や金融に興味が湧き、少しずつ実践しながら学んでいるところ。

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