質の高い物件を安価で手に入れて「サードプレイス」に
外国人が「日本の空き家」に注目する理由と課題解決のカギ
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日本人にこそ考えてほしい「空き家に住むこと」「空き家を売ること」
「Akiya&Inaka」のクライアントは外国人が多いとのことだが、アレンさんは「日本人にも空き家を利活用してほしい」と話す。
「地方の空き家に住むと考えるとハードルが高いと思いますが、外国人と同じようにセカンドハウスのような形での購入もありではないかと思います。普段は都市部で生活して、長期休暇のときだけ使ったり、週末だけ帰って子どもたちを広い庭で遊ばせたり友達を呼んでバーベキューしたりするのもいいでしょう。サードプレイスのような場所ともいえるかもしれません。老後の移住先という選択肢にもなります」
人によって空き家は、購入するものではなく売却や譲渡を考えるものかもしれない。日本の空き家市場は、まだまだ可能性を秘めているという。
「総務省のデータによると、2024年時点で全国の空き家は900万棟ほどありますが、不動産のデータベースを見てみると売りに出されている空き家は30万棟ほど。ほとんどの空き家は市場に出回っていませんが、売りに出してみると意外と買ってくれる人がいるものです。空き家を売らない理由には『管理に困っていない』『家族の家だから売りにくい』『物置として必要』などがありますが、『なんとなく売ったら後悔しそうだから』という理由でアクションを起こさずに放置するのが、もっとも悪いアクションだと考えています。そうすると空き家の状態が悪くなり、いざ売ろうと思っても売り手がつかなくなってしまうので、住むなり売るなり貸すなり、何かしらのアクションを起こしてほしいですね。その家を承継させずに崩してしまうのが、一番かわいそうだと思います」
外国人に注目されている空き家だが、問題を解決するには日本人のアクションも重要になる。さまざまな活用事例を見て、自分や家族の生活に取り入れる方法を探ってみるのもいいだろう。
(取材・文/有竹亮介)



