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推し活をしている人ほど「金銭感覚」が身に付くらしい…?

企業にも消費者にもプラスの効果あり!?「推し活」が消費にもたらすメリット

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推し活が多様化し「地域」や「企業」を推す時代に

かつての推し活の対象はアイドルやキャラクターのイメージが強かったが、現在は食べ物や乗り物、建築物などを推す文化も根付いてきている。

「消費者行動研究の観点からも推し活の範囲は広いと考えていて、実在する人でも二次元のキャラクターでも物でも消費に関連しますし、地域も推す対象になってきています」

あらゆるものが推される時代において、推し活はどのような業界にも関係のあるキーワードといえそうだ。

「企業の多くは、まだまだ推し活をビジネスチャンスと捉えていると思います。その一例が、アイドルやキャラクターを起用したりタイアップしたりして、売上を立てるという手法です。昔からの定番ではありますが、近年は聖地巡礼がブーム化していることもあり、町おこしや地域活性化の一環としてアニメやゲームと連携する動きも活発です」

水越教授は、企業側の動きでもうひとつ注目したいものがあるという。

「企業そのものを推してもらう、という流れも出てきているように感じます。『応援される会社を目指しましょう』と書かれているビジネス書も出てきていますし、『関係性マーケティング』という言葉が使われる時代になってきています。いい商品をつくるだけでなく、顧客といい関係を築くことを目標にすることが長期的な経営につながるという考え方です。そのためには、企業として健全であることや社会的な活動に取り組んでいることも重視されるため、企業そのものが変化してきているといえます。気に入った企業の商品やサービスを使う、投資をするといったことも、一種の推し活といえるかもしれません」

企業にとってのチャンスであり、消費者にとってもプラスの効果をもたらす可能性を秘めている推し活。既に市民権を得ている活動だが、まだまだ注目のキーワードといえそうだ。

(取材・文/有竹亮介)

お話を伺った方
水越 康介
東京都立大学経済経営学部教授。専攻はマーケティング論、商業論、消費者行動論。神戸大学大学院経営学研究科博士後期課程修了後、首都大学東京(現東京都立大学)研究員を経て現職。著書に『応援消費 社会を動かす力』『図解ポケット 推しからエシカルまで 応援消費がよくわかる本』など多数。
著者/ライター
有竹 亮介
音楽にエンタメ、ペット、子育て、ビジネスなど、なんでもこなす雑食ライター。『東証マネ部!』を担当したことでお金や金融に興味が湧き、少しずつ実践しながら学んでいるところ。

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