「50歳で3億円」を達成した兼業投資家の投資ルール・後編
経験者が語る株式投資にもっとも大事なことは「とにかく始める」
「25歳・貯金ゼロ」でも“億り人”になるチャンスはある
「仮に株価が100%下落するとわかっていても売却しないこと」をベースに投資を続けているとりでさんだが、絶対に売らないわけではないそう。
「普段は各銘柄の情報をほぼ見ないのですが、年1回株主総会の招集通知に記載されている売上と利益だけは見るようにしています。直近3年連続で売上も利益も下がっている銘柄があったら、その理由を調べ、経営者がいろいろな施策を打っても効かずに今後も下がりそうであれば売却します。逆に、改革の途中で回復する見込みがあれば売りませんし、1年ぐらいの減益は市場環境の変化やトラブルを受けてのものかもしれないので、あまり気にしません。冷静に判断することが大事だと思っています」
とりでさんのようにあまり情報に左右されず、淡々と投資を継続することが、投資のコツといえるだろう。
「誰でも“億り人”になれると思います。仮に25歳で貯金ゼロだったとしても、毎年頑張って200万円を入金し、年7%のパフォーマンスで運用していけば、48歳で資産が1億円になり、56歳で2億円、62歳で3億円になると計算できます。若いうちは資産がないと思うかもしれませんが、例えば親から借りたお金を元手に運用を始め、資産が増えた段階で親に返済するという方法も考えられるでしょう」
ある程度年齢を重ねていても、投資を始めるのに遅いことはない。ただし、一気に大金を注ぎ込む方法は避けたほうがいいとのこと。
「定年を迎えて手にした退職金を、一気に投資に回すという話を聞くことがありますが、投資時期はずらしたほうがいいと思います。退職金が3000万円あるなら、毎年300万円ずつ入金するイメージです。時期を分散することでパフォーマンスが安定しやすくなるとともに、自身の経験やリテラシーも上がっていくので、時間が経つごとによりよい選択ができるようになっていきます。ときには失敗もあると思いますが、その経験を振り返ったうえで『もう1回チャレンジしよう』と運用を継続することが大切だと思います」
株式投資で大事なことは「目標を定めること」と「自身に合う手法を見つけること」。多くの人が、日々の仕事や家事などで行っていることだろう。その考え方を投資にも当てはめると、自分なりのスタイルが見つかるはずだ。
(取材・文/有竹亮介)

