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投資信託のトレンドが分かる!

2025年12月 投資信託の資金フロー

提供元:三菱アセット・ブレインズ

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投資信託は個人の資産形成における中心的な金融商品として多くの人が利用している。投資信託の資金流出入などの動向は、資産形成を考えるうえで重要な情報だろう。

そこで、毎年1000ファンド以上の投資信託を評価・分析する三菱アセット・ブレインズより、以下で2025年12月における投信市場の動向(注)についてご紹介する。

(注)ETF、DC専用、SMA専用、公社債投信等を除いた公募投信

1.投信市場における資金の流出入動向

「資金流入超過額が2ヵ月連続で1兆円を超える」

12月の資金流出入は約1兆3,360億円の資金流入超となり、前月(約1兆2,890億円の流入超)から増加した。

資産別の資金流入では、流入額の多い順に「外国株式」(約9,810億円)、「複合資産」(約2,000億円)、「国内株式」(約1,820億円)となった。なかでも「外国株式」は前月(約8,290億円)から流入超過額が大きく増加した。また、「国内株式」は3ヵ月連続での流入超となり、前月(約1,580億円)からの流入超過額も増加した。

資産別の資金流出では、流出額の大きい順に「外国REIT」(▲約420億円)、「エマージング株式」(▲約390億円)、「国内REIT」(▲約130億円)となった。「国内REIT」は、直近1年のリターンが好調であったにも関わらず、流出超過が続いている。その背景として、2021年後半以降に下落基調であった国内REITが直近1年で上昇に転じ、急速な回復を見せたことで、戻り売りや利益確定売りが優勢となっている可能性が挙げられる。加えて、国内金利の先高観が国内REIT市場への逆風となり、資金流出の一因となっているものと考えられる。

個別ファンドの資金流入では、「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」(三菱UFJ)(約2,880億円)が1位となった。2位は「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」(三菱UFJ)(約1,620億円)、3位は「インベスコ世界厳選株式オープン(ヘッジなし・毎月決算型)」(インベスコ)(約1,360億円)となった。前月は2位に複合資産型のファンドが入っていたが、今月は再び、資金流入額の上位3位を外国株式型ファンドが占める形となった。特に1位の「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」は、前月(約1,960億円)から流入超過額を大幅に伸ばしている。好調なパフォーマンスが続く内外株式に対し、国・地域を分散しながら投資したいという根強いニーズを捉えた結果と考えられる。

主要資産の資金流出入動向(過去3ヵ月と直近月)

※合計には、グラフ表示していない、その他資産も含む

2.投信市場のパフォーマンス動向

「米国利下げ期待を背景に株式が堅調に推移」

12月の金融市場は米国の利下げ期待などを背景に、外国株式を中心に株式資産が堅調に推移した。一方、国内金利の上昇を受け、国内債券は軟調に推移した。

株式市場では、外国株式および国内株式はともに上昇した。
米国株式は、月上旬は一部の雇用関連指標が軟調な結果となったことを受けて市場参加者の間で追加利下げ期待が高まり、上昇した。月中旬は、米国のハイテク企業に端を発したAI関連投資に対する収益性懸念が高まり、下落に転じた。月下旬には、第3四半期の米国GDPが市場予想を上回ったことを受け、景気の底堅さが意識されたことを背景に反発した。

欧州株式は、月前半は米国の利下げ期待が高まったことを背景に上昇した。月後半には欧州中央銀行(ECB)が政策金利引き下げを見送ったものの、経済見通しでの成長率を引き上げたことを受けて景気の堅調さが意識され、上昇基調が続いた。

国内株式は、月上旬は日銀の追加利上げ観測の高まりから一時下落する局面も見られたものの、その後はロボット関連銘柄への期待を背景に上昇に転じた。月中旬には、米国株式が下落した影響を受けて一時的に下落したが、利上げ決定後に銀行株が上昇したことや金融政策決定会合を通過した安堵感を背景に、上昇に転じた。月下旬には、年末を控えて市場参加者が少なくなるなか、方向感に欠ける展開となった。

債券市場では、米国金利および国内金利はともに上昇した。
米国10年債利回りは、月上旬は日本と欧州の金利上昇を受けて一時上昇したが、米連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げが決定されると、米連邦準備制度理事会(FRB)議長が当初の予想より利下げに前向きであるとの見方が広がり、月中旬には小幅に低下した。月下旬はおおむね横ばいで推移したが、月間では上昇となった。

日本10年債利回りは、月上旬は日銀による利上げの観測が高まり、上昇した。月中旬には、金融政策決定会合を前に横ばいで推移したが、利上げ決定後に上昇した。月下旬には、おおむね横ばいで推移したが、月間では上昇となった。

為替市場では、米ドル・円はおおむね横ばい、ユーロ・円は円安が進行した。
米ドル・円は、月上旬から月中旬にかけて、米長期金利の上昇などを背景に円安が進行した。月下旬には、当局による円買い・ドル売りの為替介入への警戒感が高まったことで円安の進行が一服し、月間ではおおむね横ばいとなった。

ユーロ・円は、月上旬から中旬にかけて、ECB高官が利下げに慎重な姿勢を示したことや、その後にECBが政策金利を据え置いたことを背景として、円安が進行した。月下旬には、一時円高方向に振れたものの、月間では円安基調で推移した。

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