児童書一筋30年超!ベテラン書店員が選ぶ、大人にも読んでほしい「お金の本」

書店員さんに聞いてみた!今あなたに読んでほしい「お金の本」

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子ども向けのお金の本、急増中!

今回のお題は「お金の本」ですが、私が担当する児童書の売り場でも、この数年で顕著に増えているジャンルです。

2025年に特によく売れたのは『漫画 お金の大冒険 黄金のライオンと5つの力』(ダイヤモンド社)。ベストセラー『本当の自由を手に入れる お金の大学』の著者による、冒険形式のフルカラー漫画です。児童書は実際に読む人とお金を出す人が違うのが特徴なのですが、この本は読み手と買い手、どちらからも人気な印象です。

ここまでお金に関する本が増えたきっかけは消費税の増税や、近年の投資ブーム、新NISA制度の開始などでしょうか。当店の児童書コーナーでも、以前は「社会」という棚の一部に置かれる程度でしたが、今では「経済」という独立した棚を新設するほど多く出版されています。

素敵な本は数々ありますが、大人が読んでも発見があり、自信を持っておすすめできる本をいくつか選んでみました。

お金って何? 働くって何?を考える図鑑

まず1冊目は、2025年11月末に発売されたばかりの動く図鑑MOVEシリーズの新刊『お金と経済』(講談社)です。「図鑑でお金?」と驚かれるかもしれませんが、これが本当によくできているんです!

『お金と経済』(編集:講談社 、監修:泉 美智子、講談社)

内容としては「お金をはらう」「お金をかせぐ」「お金でそなえる」「お金を知る」の4章に分かれています。お金の歴史、消費や税金の仕組み、世界経済についてなどいわゆる学校で学ぶような内容に近い要素のほか、投資や保険に関する基礎知識や、「かせぐこと=働くこと」の本質まで考えさせる骨太な内容になっています。

ちょっと面白いのが、具体的な金額がバシッと書いてあるところ。「公立小中学校の先生の平均給料は◯◯万円」など、リアルな数字が出てくるのでお金に興味のある子どもたちも興味津々になるはず。

大人が読んでも「へえ、そうなんだ!」となる知識が満載で、親子でページをめくりながら「お父さんの仕事はね」なんて会話が生まれるきっかけになる1冊です。知識を深めることは、将来の選択肢を広げる第一歩。図鑑の可能性や進化を感じる、挑戦的なテーマなのもおすすめポイントです。

お話を伺った方
森口 泉
ジュンク堂書店 近鉄あべのハルカス店
副店長・児童書担当 西日本児童書ジャンルアドバイザーチーフ
1994年にジュンク堂書店にアルバイトで入社し、30年以上にわたり児童書ジャンルを担当。
ほぼ児童書を読んでいなかった人生が一変。以来、児童書とは長いおつきあいになる。

晩酌しつつの読書が至福のひとときだったのが、最近視力が落ちてしまい、以前のようにゴリゴリと本を読めなくなったのが悩み。
著者/ライター
町田 晴
1989年生まれ。ビジネスからエンタメまでインタビュー取材を主にこなす。ミステリー小説とノンフィクションが好き。書店に行くとつい文房具コーナーで何か買ってしまうタイプ。
用語解説

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