児童書一筋30年超!ベテラン書店員が選ぶ、大人にも読んでほしい「お金の本」

書店員さんに聞いてみた!今あなたに読んでほしい「お金の本」

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社会のひみつを垣間見る絵本

続いて、もう少し年齢の低い子でも楽しめる2冊の絵本を紹介します。

『100円たんけん』(文:中川ひろたか、絵:岡本よしろう、くもん出版)

1冊目は『100円たんけん』(くもん出版)。「100円で何が買える?」をテーマにした絵本です。スーパーやお肉屋さん、ケーキ屋さんに行って、100円分だけくださいと言うと、どれくらいの量になるでしょうか?

コンビニの駐車場なら20分しか止められないとか、ケーキならほんの一口分だとか。同じ100円でも、買えるものの価値は場所や物によって変わるということを、実感として理解できます。作者の中川ひろたかさんは元保育士さん。子どもへの語り口がとても柔らかく、すっと入ってくるのも魅力です。

もうひとつ、身近な例で社会の仕組みがわかる1冊が『絵本でわかる経済のおはなし バブルが村にやってきた!』(講談社)。著者は、経済アナリストの森永卓郎さん。経済のプロが子どもたちに向けて書いた物語です。

『バブルが村にやってきた!』(森永卓郎、講談社)

主人公はアニマル村に住む元家具職人のペンギンさん。いつもお世話になっている人に「なんでもおてつだいします」と書いたクーポン券を発行するのですが、みんながそれを欲しがって、値段がどんどん上がっていきます。そして最後には……! かわいい絵柄で、バブル経済の仕組みと崩壊を描いたお話です。

「おてつだい券」という子どもたちにも身近なものを通して、実態のない価値が膨れ上がっていく怖さを描いています。経済の仕組みを物語として理解できる、非常に優れた一冊です。投資ブームでお金を「増やす」ことに目が行きがちな大人もぜひ。

お話を伺った方
森口 泉
ジュンク堂書店 近鉄あべのハルカス店
副店長・児童書担当 西日本児童書ジャンルアドバイザーチーフ
1994年にジュンク堂書店にアルバイトで入社し、30年以上にわたり児童書ジャンルを担当。
ほぼ児童書を読んでいなかった人生が一変。以来、児童書とは長いおつきあいになる。

晩酌しつつの読書が至福のひとときだったのが、最近視力が落ちてしまい、以前のようにゴリゴリと本を読めなくなったのが悩み。
著者/ライター
町田 晴
1989年生まれ。ビジネスからエンタメまでインタビュー取材を主にこなす。ミステリー小説とノンフィクションが好き。書店に行くとつい文房具コーナーで何か買ってしまうタイプ。
用語解説

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