書店員さんに聞いてみた!今あなたに読んでほしい「お金の本」
元保険営業マン!金融街のビジネス書担当がリアルに推す「お金を学ぶ一冊」は?
金融街の書店ならでは プロに支持された入門書
金融業界の方も多く来店される当店で、よく売れた「お金の本」を3冊ご紹介します。

まずは2023年に発売された『日本国債入門』(金融財政事情研究会)。「国債」という渋いテーマにもかかわらず、当店ではとてもよく売れました。タイトルには「入門」とあるものの、あくまで知識がある方向けの入門書。3000円を超える専門書の類なのですが、初回入荷分がすぐになくなってしまい慌てましたね。
経済や金融政策に関する本は多くありますが、国債についてしっかり扱った本はそこまで多くありません。著者の服部孝洋さんはSNSでも発信を続けていて「解説がわかりやすい」と評判の経済学者です。わかりやすく、かつ、金融関係者が手に取りたくなる読み応えもあり、ここまで評判を呼んだようです。
より易しい解説としては、同じ著者が『はじめての日本国債』という新書も著していて、こちらも売れています。
日銀総裁の頭の中を知る
2冊目は、少し柔らかめの入門書シリーズから『大学4年間の金融学が10時間でざっと学べる』(KADOKAWA)を紹介させてください。タイトルの通り、大学生にもわかるような筆致で書かれた解説書ですね。

著者は現・日本銀行総裁の植田和男さん。2017年に出版された本ですが、2023年に総裁に就任された際に再注目され、当店でもよく売れました。日本の金融政策のトップである彼の思考のセンスや国際金融への感覚を知ることができる内容で、ニュースへの理解も深まるかもしれません。
最近はNISAやiDeCoが普及し、株や投資を始める人も増えています。だからこそ、一度立ち返って「そもそも金融って何なんだ? どういう仕組みなんだ?」という土台を学ぶのにおすすめです。
金利って何? 有名著者のわかりやすく読みやすい入門書
3冊目は『0からわかる!金利&為替超入門』(ソシム)。経済アナリストの森永康平さんによる著作です。見開きで1つのテーマを解説する一問一答形式で、全ページフルカラー。視覚的にも内容的にもとてもわかりやすいです。

「銀行の金利は誰が決めているの?」「円高・円安はどっちがいいの?」などの素朴な疑問から、「為替の知識を投資に活用することはできる?」など実生活に生かせるような考え方まで、幅広く取り上げられています。
メディアで活躍している著者の知名度で手に取られている部分はもちろんありますが、それだけではなく、「超入門」の言葉通り、学び始めた読者が知りたい情報が充実しています。
時事問題に直結するテーマも多く、2023年の発売から今までコンスタントに売れ続けている1冊です。
「こんな本を読みたい」とぜひ声をかけて
丸善 日本橋店では、本だけでなく、雑貨なども取り扱っており、「知の総合商社」としてさまざまな商品を取り揃えています。特に丸善名物「ハヤシライス」はおすすめです!
期間限定のポップアップストアなども開催しており、本を探すついでにいろいろな出会いを楽しんでいただけます。
店内を駆け回る書店員は常に忙しそうに見えるかもしれませんが、本を探すお手伝いは大歓迎! こんな本を探している、こんなことを学びたいなど、ぜひ気軽にお声がけください。
日本橋店での勤務はまだ7年程度だが、それまでの多数の職務経験から、皆様の一冊を探すお手伝いをできることに日々やりがいを感じている。
趣味は読書に登山にサウナ。これらをお酒と一緒に、ほど好く楽しんでいる。

