半導体市場は2027年に一段と拡大へ
提供元:野村證券投資情報部
6月に入り急落も、中長期成長期待は維持へ
6月に入り、米国株は米半導体関連銘柄主導で急落しました。背景には、米利上げ懸念や大型IPOを巡る需給要因を指摘する声があります。しかし、半導体市場自体はAI需要を支えに拡大が見込まれており、中長期的な成長期待は今後も維持されると考えられます。
前回予想から上方修正、2027年にかけて拡大へ
2026年6月2日に、主要半導体メーカーで構成される業界団体、WSTS(世界半導体市場統計)が、2026年春季の半導体市場の見通しを発表しました。
半導体市場全体の2025年実績は、前回予想時点(2025年12月2日)の7,722億米ドルを上回り、7,956億米ドルと上振れました。2026年予想は、前回予想の9,755億米ドルから1兆5,112億米ドルに大幅に上方修正されました。今回新たに示された2027年予想は1兆9,137億米ドルと、一段の拡大が予想されています。
世界半導体市場の推移・予想

(出所)WSTS、LSEGより野村證券投資情報部作成
2026年はAIがけん引、2027年にかけては他の用途への広がりも
発表資料の中でWSTSは、2025年については、AI利用拡大に伴うデータセンター投資の恩恵を受けやすいメモリーやロジックが、半導体市場の成長に大きく寄与したとしています。
2026年については、引き続き大手IT企業による積極的なデータセンター投資が見込まれるとしているほか、産業用途での需要回復を反映したとしています。一方、部品不足やインフレの影響を受け易いスマートフォンなど、個人ユースの電子機器向けは低調になるものと予測したとしています。
2027年については、活発なAI関連投資が継続すると見込まれることや、汎用サーバー、産業、自動車など他の用途も堅調に推移すると期待されるとしています。
著者/ライター
村山 誠
野村證券投資情報部 シニア・ストラテジスト
1990年野村総合研究所入社、1998年に野村證券転籍。エクイティアナリスト、クレジットアナリストとして勤務。2011年6月より米国株ストラテジー担当。投資環境の分析、個別株の投資アイデアを提供。テレビ東京「Newsモーニングサテライト」出演中。
1990年野村総合研究所入社、1998年に野村證券転籍。エクイティアナリスト、クレジットアナリストとして勤務。2011年6月より米国株ストラテジー担当。投資環境の分析、個別株の投資アイデアを提供。テレビ東京「Newsモーニングサテライト」出演中。
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