プロが語る!資産形成のすゝめ

低金利時代の我慢を強いない投資とは

比較的高い分配金利回りが期待できるETF

提供元:日興アセットマネジメント

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比較的高い分配金利回りが期待できるETF

よく巷で言われていることですが、日本人の平均余命は延びており、老後の第二の人生(セカンドライフ)が長期化する傾向にあるため、それに備えた資産形成の必要性が高まっています。高齢者になると、ある程度の資産を保有していても年齢面で住宅を借りることが難しくなるといわれています。そして、高価な高齢者専用の住宅などに選択肢が限られるケースも耳にします。セカンドライフが長くなる分、生活に必要な資金が増加し、現役世代のうちから資産運用に取り組む必要があります。

そのようなことを真面目な人が聞くと、確定利付きで高い利回りの金融商品がないかと右往左往してしまいがちなのですが、基本、そのような金融商品はありません。世界の金融市場を見渡すと、世界的に低金利が続いており資産運用を取り巻く環境は厳しくなっています。日本でも、2016年2月から金融機関が日本銀行に預けている預金の一部にマイナスの金利を付ける政策が導入され、大きな話題となりました。これに伴い預金金利が0%に近付いたため、ATMでの時間外の現金引き出しや送金などの手数料を支払うと、預金が目減りしかねません。増やすどころか、減らさないようにするのも一苦労の環境になってしまいました。

また、現役世代は収入があるから投資は無分配型や分配再投資型の金融商品を活用し、複利効果で最大限投資効果を高める必要があると言われますが、はたしてそうでしょうか。収入がある現役世代でも、何かとお金が必用になりますよね。そのような人にとっては、無分配型や分配再投資型の金融商品に投資をすることは、現在の生活に我慢を強いることになります。これでは投資、特に中長期の投資を続けることが難しくなりますし、投資に取り組めても短期売買に走ることになり、結果、相場の当てっこが投資と思われている要因かもしれません。

そこで、一つの選択肢として、分配金利回りが高い順にETFを見てみましょう。

(注)1月26日時点のデータ。表はETF株マップ.comのデータを元に東証マネ部!にて作成。分配金利回りは「(過去1年間における分配金実績の最小値×分配回数)/基準価額」(投信株マップ.comの用語集より引用)。
(注)1月26日時点のデータ。表はETF株マップ.comのデータを元に東証マネ部!にて作成。分配金利回りは「(過去1年間における分配金実績の最小値×分配回数)/基準価額」(投信株マップ.comの用語集より引用)。

金利がつかない昨今の金融環境からは、上記のような分配金利回りは、たいへん魅力的に思えます。ただし、元本部分は相応に価格変動性があります。価格変動性があるというと、すぐに損失を思い浮かべる方もいらっしゃるかと思いますが、収益になる場合もあります。これらのETFが投資をしている対象は、債券、株式、リート(不動産)です。債券は債券発行者が、一定の期間、資金を提供してくれた投資家に金利(クーポン)と元本を支払うものです。株式は事業の元手を提供してくれた投資家に、事業で得た収益を配当で還元し、成長で株価の上昇で報いるものです。リートは保有物件から得た賃料を中心に、資金を提供してくれた投資家に配当で還元するものです。これらは時間の経過と収益の発生が正の関係になっており、時間を味方につける中長期投資に向いているものです。そして、これらのETFは、投資対象から得た金利・配当等を取り纏めて、決算時に分配をいたします。

投資には元本部分を消費に回さないといった、ちょっとした我慢が必要にはなりますが、分配金で補える側面があります。このようなETFをご検討されてはいかがでしょうか。

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