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不安心理が高まる局面で思い出したい相場格言

提供元:SMBC日興証券

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最近のマーケットでの話題は、史上初の米朝首脳会談による地政学リスクの低減期待、そして、米中貿易戦争懸念ではないでしょうか。

朝鮮半島の非核化に向けては、日韓の非核化費用の負担を巡って議論はあろうが、前向きにとらえてよかろう。更には、日朝首脳会談開催に向けても具体的に協議が始まっているとも報道されており、現在のところ9月中を目途に調整が進んでいるとも言われています。9月頃と言えば、下旬に自民党総裁選を控えているだけに、前向きな成果が得られるとなれば、安倍首相の三選の可能性も高まることになり、様々な疑惑等による支持率低下で懸念されてきたアベノミクスの曲がり角が来るのではないか?といったマーケットの不安心理も払しょくされることが想定されます。

ここに『市場は恐怖と不安によって動かされる』という相場格言があります。言葉の通り、市場に不安があるからこそその不安材料の変化によって、市場は上にも下にも動かされるという意味ですが、9月の自民党総裁選の不安心理が払しょくされれば、今後、株式市場の上昇要因に繋がり易いと見ています。

一方で、米中貿易戦争懸念については足下にて急速に拡大しつつあります。米国が中国に対して関税を引き上げると通告すれば、中国もこれまでの譲歩策撤回と報復関税を発動すると応戦。更には、米国が2000億ドル規模の中国輸入品への追加関税検討を発表するなど、報復合戦に発展してきています。また、鉄鋼・アルミに関する輸入関税への対抗措置としてのEUやNAFTA諸国からの報復に加え、インドまでもが報復関税を打ち出しており、緊迫度が増していると言えます。

現在の関税導入の規模感では、米国のGDPを大幅に押し下げるには至らないと見られるものの、報復合戦の継続や報復関税導入国が拡大すれば、経済への影響が出ないと言い切れるかどうか?の大きな懸念があり、市場関係者は固唾をのんで見守っていると言えるでしょう。

昔から『市場は不確実なことを嫌う』と言います。当然ですが、こうした米中貿易戦争懸念の広がりは、市場が重石に感じないはずありません。あくまで中間選挙を秋に控えたトランプ大統領の選挙戦術の一つであるとの冷静な見方があることも事実ですが、多くの投資家の方々は今後どうなるのか?気を揉んでいらっしゃる方も少なくないように思います。

どうしても不安だと感じていらっしゃる方には『不安になったら半分を手仕舞え』という相場格言が最適かもしれません。不安は杞憂に終わるかもしれないことを考えると、全てを売却してしまうのはみすみすチャンスを失ってしまう一方、全てを持ち続けていたために、不安が的中して損失を被ってしまうかもしれません。

「半分を手仕舞え」であれば、不安が的中しても杞憂に終わっても、半分のダメージと半分のメリットで相殺できることになります。どうしても相場の下方リスクが心配な時は『不安になったら半分を手仕舞え』を思い出してみてください。

皆様の御投資がリターンに恵まれますよう心よりお祈り申し上げます。

(提供元:SMBC日興証券)