40代までに知っておきたい、積立投資の極意!
提供元:三井住友アセットマネジメント
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「将来に備えた資産づくりのために、お金を働かせましょう!」という言葉を最近よく耳にしますが、その理由をしっかりと説明できる方はどのくらいいるでしょうか?当コラムでは、「なぜ、お金を働かせる必要があるのか?」ということと積立投資の極意についてお伝えします。
◆お金を働かせるとは?
「お金を働かせる」とは、資産運用をするということです。リターンを得ることを目的に、主に株式、債券、不動産などに投資することを資産運用と言います。資産運用には、リスクがつき物です。一定のリスクを取って資産運用を行い、リターンを得て資産を増やすことができれば、効率的にお金を働かせていると言えます。
◆お金を働かせるべき理由
それは、日本の金利が超低金利という点にあります。銀行等の預金にお金を預けたとしても利息は少なく、お金はほとんど増えません。増えるどころか、今後物価が上昇した場合には、お金の実質的価値が目減りしてしまうことも考えられます。
ある大手銀行の預金金利では、100万円を10年定期預金に預けた場合でも1年分の利息はたった100円(税引前) にしかなりません。これでは、しっかりお金を働かせていると言うことはできません。
物価が上昇した場合に、お金の実質的価値が目減りしてしまう可能性についてお伝えしましたが、モノやサービスの価格は、上がることも下がることもあります。1997年と2017年の例を見るとわかるように、20年間で価格が変化しています。
この例と同じように、モノの価格が上昇すると、金利の低い日本の預金では資産が実質的に目減りしてしまいます。実際に総務省統計局の公表データによると昨年7月と比較して2018年の7月の消費者物価指数は、約1%上昇しており、政府も年2%の上昇を掲げて政策を進めています。これらのことから預金以外の方法で、お金を働かせるという考えを持つことが重要になります。
◆誰でも簡単にできる資産運用の始めかた
ただし、いきなり預金以外の商品を持った方が良いと言われても、金融商品は色々な種類がありますし、リスクのある商品は危ないから手を出したくないと考える方もいると思います。また、若い世代ですと余裕資金が少なく、まだ金融商品を購入することを考えられないといった意見もあります。
そんな方にこそ、おすすめしたい投資手法が「積立投資」です。積立投資とは、一定の金額で定期的に金融商品を購入する投資手法のことです。さらに積立投資をする際に極意と言えるものがあります。
◆お金を働かせるための「積立投資の極意」
それは、「続けること」です。もし、積立投資を始める際に目標があるならば、その目標を達成するまでは市場の動きに一喜一憂して途中で売却をしないことが大切です。
「極意が続けるだけなの?」と思うかもしれませんが、極意と言うからには根拠があります。
根拠1.続けるほど効率的に購入できる
一定の金額で定期的に積立投資を行うことで「価格が高い時は少ない量、価格が低い時には多くの量」を購入することとなります。下の図のコインの例ですと、1回目のコインの価格が1万円の時には1枚のみ、価格が2,000円まで下がった2回目には、5枚のコインを購入することができます。もし、価格が1万円の時に一括で3万円分購入していたら、3枚のコインしか購入できなかったことになります。
根拠2. 続けるほど資産の目減りを抑えやすい
購入単価を平均化することができるので、資産の目減りを抑えた安定的な運用を期待することができます。同じコインの例ですと、購入するタイミングを3回に分けたことで、コインの価格は下がったものの、資産全体では目減りを防ぐことができました。もし、コインの価格が1枚1万円の時に一括で3万円分を買っていたら、資産の価値が半分の1万5,000円までに下がっていたことになります。
根拠3. 続けるほど資産が早く育ちやすい
投資を続けることで複利効果を得ることができます。少額(数千円)からの積立投資でも複利効果を得ることができます。
最後に、実際の投資信託で積立投資を続けた場合のシミュレーションを確認してみましょう。下図は、年間24万円(毎月2万円)の積立投資を10年間続けた場合のシミュレーション結果です。
過去のシミュレーションにおいては、2008年~2018年の約10年間、積立投資を続けることによりいずれの資産においても右肩上がりに資産を育てることができています。また、積立投資元本を下回っている期間が少ないことも積み立てを続けたことのメリットです。
積立投資では「いつ始めるか」悩む必要はあまりありません。早くから目標に向けて「続けること」が何より一番大切です。
60代以降の退職後の資金準備を考えた時に、なるべく早く、遅くとも40代のうちからお金を働かせ始めることが望ましいと言えます。極意を知ったところで、さっそく積立投資で資産づくりをはじめてみてはいかがでしょうか。
(提供元:三井住友アセットマネジメント)