「もっと早く始めればよかった」との声も
個人投資家が後悔…「やらなきゃ良かったこと」TOP10
超低金利の銀行に預けるなら、いっそのこと投資をしてみたい…と、興味を持っている人は少なくないはず。しかし、損はしたくないのも本音。そこで、個人投資家200人(投資家歴3年以上のキャリアを持つ20~40代男性)の「投資で後悔したこと」を調査! 先輩諸氏の投資に関する“後悔”の声には、投資初心者にとって学ぶべきことがたくさんありそうだ。
〈投資で後悔していることTOP10〉
(14項目から最も後悔したこと上位3つを選択。1位=3pt、2位=2pt、3位=1ptで算出。R25調べ/協力:アイリサーチ)
1位 買おうと思っていた株式が急に高騰し、買い時を逃した 260pt
2位 売ろうと思っていた株式が、急に暴落して、売り時を逃した 247pt
3位 もっと早くから株式投資を始めておけばよかった 124pt
4位 リスクが高い投資に偏りすぎて損をした 90pt
5位 慎重な安定型投資に偏りすぎて利益を逃した 86pt
6位 急騰株の流行りに乗ろうとしたら逆に損をした 52pt
7位 株式投資に金額をかけすぎた 48pt
8位 勘に頼りすぎてデータを見ずに時機を逸した 46pt
9位 株式投資に金額をかけなすぎた 45pt
9位 もっと勉強してから株を始めればよかった 45pt
トップ2は、「買おう/売ろうとしていた株が高騰/暴落した」ということ。やはり、ピンチやチャンスで上手に運用できなかったことを後悔する人が多いようだ。これらと同じく、利益に関する事柄がやはり多いが、上位で毛色が異なるのが3位の「もっと早くから株式投資を始めておけばよかった」という意見。始めるハードルがやや高いけれど、いざ飛び込んでみるとそのメリットがわかる、ということかも。
上位の項目を選んだ人にそう答えた理由や、過去の経験も聞いてみた。
【1位 買おうと思っていた株式が急に高騰し、買い時を逃した】
「入金トラブルで株が買えないうちに株価が上昇」(46歳)
「トイレに行っている間に急に価格が高騰していて、買いそびれた」(45歳)
「任天堂の株がポケモンGOで一気に上がり、買っておけばよかった」(35歳)
【2位 売ろうと思っていた株式が、急に暴落して売り時を逃した】
「あと100円上がったらと思っていて、そのまま下がった」(38歳)
「株のことをよくわかっていなかった」(49歳)
【3位 もっと早くから株式投資を始めておけばよかった】
「長くやればその分利益が上げられた」(37歳)
「株価低迷期にもっと買っておくべきだった」(47歳)
「若いうちからやっておくとリスクが取れた」(48歳)
【4位 リスクが高い投資に偏りすぎて損をした】
「一時期デイトレードをしていたため、損失が膨らんだ」(33歳)
「ひとつの銘柄をたくさん買っていた。分散投資ができていなかった」(49歳)
「新興市場の値動きが荒い銘柄を中心に投資してしまった」(47歳)
【5位 慎重な安定型投資に偏りすぎて利益を逃した 86pt】
「変動が激しいときに慎重になり過ぎてしまったこと」(30歳)
「安定を求めていたら大相場で大勝できずに少額で利確をしてしまった」(36歳)
様々な後悔の声が集まったが、そんな中でも「経験を積めば稼げるスキルが身につく」(44歳)、「周りに振り回されないことが大事」(43歳)といった、前向きな姿勢やアドバイスとも取れる意見も。さらには「もっとリスクを取る勇気があってもいいのかな?」(40歳)など、後悔というより積極的な自問自答まで飛び出している。
なお、今回興味深かったのは、意外と「後悔はしていない」という意見が多いこと。「失敗は織り込み済みなので特に後悔はしていない」(48歳)という潔い回答も…。
結局のところ後悔するかどうかは、自身の考え方や心構えにもよるものだが、投資の場合は失敗しても、それを受け入れて、次にどう繋げるかが大事なのかも? とはいえ、もちろん損はしたくない。先輩諸氏のような後悔を避けるべく、ぜひ参考にしてほしい。
(眞島亮人/H14)
記事提供/『R25』