1000万円預金しても利息は年100円
セミナーで考える「人生100年時代のマネープラン」
ETFムック本発刊を記念して、1月22日(日)に東京証券取引所主催セミナー「人生100年時代のマネープランを考える!~東証ETFで長期投資を~」がイイノホールで開催された。ここでは当日の模様を少しだけご紹介しよう。
●100年時代に必要なこと~開会のご挨拶
開会のご挨拶は東京証券取引所 代表取締役社長の宮原 幸一郎。「1,000万円預金をしても利息は年100円あるかないか。交通費やATM手数料の方が高いかもしれない。」という金融環境であることから、「人生100年時代に備えるには主体的に資産形成をすることが重要」であり、「資産形成のキーワードである「長期・分散」投資を行うにはETFは非常に有用な金融商品の一つ」とのことだ。
●著名人に聞く「自身の未来設計」~第1回パネルディスカッション
話題となったリンダ・グラットン著の「LIFE SHIFT(ライフ・シフト)」では、人生100年時代に備えるために「学び、働き、老後を過ごす」という縛りから自由になり、「仕事を長期間中断したり、転進を重ねたりしながら、生涯を通じてさまざまなキャリアを経験する」というマルチステージの人生設計が述べられている。
パネルディスカッションでは「人生100年時代」を具体的にどのように設計して生きればよいのかということにつき、実際にマルチステージを実現しているパネリストの方々から、「人生の目標をどのように設定し、それを実現するためにはどうすればよいのか」、「夢を叶える習慣」といったことが熱く語られた。
【パネリスト】
GMOインターネット 代表取締役会長兼社長・グループ代表 熊谷 正寿氏
マネーフォワード 代表取締役社長CEO 辻 庸介氏
ワーク・ライフバランス 代表取締役社長 小室 淑恵氏
【モデレーター】
日本経済新聞社 マネー報道部長 大口 克人氏
●ETFで豊かな未来を実現しよう!~第2回パネルディスカッション
安定的な資産形成には有用な金融商品であるにも関わらず、まだまだ認知度が低いETF(上場投資信託)。「資産形成ってどうやればいいんだろう?」、「ETFって何だろう?」、「投資信託と何が違うんだろう?」といった延時さんの素朴な疑問について、プロのアドバイザーが丁寧に分かりやすく解説。運用会社の方々からの具体的なETFの銘柄紹介や、最近話題の「ロボアド」とETFの相性など、ETFのメリットや魅力が余すことなく語られた密度の濃いパネルディスカッションとなった。
【パネリスト】
日興アセットマネジメント ETFセンター長 今井 幸英氏
三菱UFJ国際投信 シニアマネジャー 佐々木 康平氏
モデル・タレント 延時 成実氏
ファイナンシャルプランナー 深野 康彦氏
イデア・ファンド・コンサルティング 代表取締役社長 吉井 崇裕氏
【モデレーター】
日本経済新聞社 マネー報道部長 大口 克人氏
セミナーの合間には、Web投票システムを利用したリアルタイム投票が行われた。「ETFについてどちらの解説が分かりやすかったか」といった際どい内容の投票もあり、登壇者と観客席が一体となって盛り上がったのが印象的。
セミナーの詳細は2月19日(日)の「日経ヴェリタス」で掲載が予定されているほか、「東証マネ部!」においてもパネルディスカッションの模様や登壇者のインタビュー記事を順次紹介予定。人生100年時代の資産形成を考えるうえでも要チェックだ。
(東証マネ部!編集部)