イチから分かる金投資!
初心者が「金」を購入する前に、絶対知っておきたい4つのこと
提供元:たあんと
金(ゴールド)と聞いて、みなさんは何が思い浮かびますか? 光り輝く黄金色、富の象徴、貴重でレアな貴金属……。「とにかく豪華で美しいもの」というのが、多くの人が金に抱くイメージではないでしょうか。
そのイメージゆえに、「金はお金持ちが持っているもの」という印象がありますが、じつは一般の人でも気軽に購入できるのです。
今回は、金を購入する前に絶対知っておきたい4つのことと題して、(1)金を購入するメリット、(2)金を購入するデメリット、(3)金購入の心得、(4)さまざまな金の購入方法、という4つのポイントを、初心者にも分かりやすく解説します。
(1)有事に重宝される世界共通の通貨。金を購入するメリットは?
金はその美しさと希少性から、世界各地で通貨として使用されたことがあります。日本でも江戸時代は金貨として使用され、明治から昭和初期にかけては金と紙幣を交換することができました。今でも金は“世界共通の通貨”として重宝されています。
金それ自体に価値があるのも大きなメリット。国が破たんした時などに紙切れになるおそれのある紙幣とは違い、安心して持っていられます。
世界情勢が混乱したり、戦争・紛争が起こった時には金の人気が高まり、金価格が上昇する傾向があります。これが「有事の金」と言われるゆえんです。
金がインフレに強いという点も見逃せません。インフレになるとモノの価値が上がり、現金の価値が下がりますが、モノである金の価値は上がる傾向にあります。金を購入することで、持っている資産の目減りを防ぐことができるのです。
そして、金を現物で持つだいご味はなんといっても、その輝きを手元で楽しめること。金投資うんぬん以前に、純粋に金の輝きが好きという人は多いのです。
(2)配当・利子が生まれない…。金を購入するデメリットは?
以上のようにいろんなメリットがある金ですが、デメリットもあります。
まず、金には預貯金のような元本保証はありません。常に値動きがあるので、金価格が下がれば元本割れする可能性もあります。さらに、預貯金の利子や株式の配当のような「インカムゲイン」を金では得られません。あくまで金を購入して、価格が上がったときに売却するしか儲ける方法はないのです。
金の現物を保有する場合、紛失・盗難の危険があります。そのため保管の場所や費用を用意しなければならず、手間がかかることも。
また、金を購入・保有・売却するときに手数料がかかることが多いので、コスト面で注意する必要があります。
(3)金はあくまで“脇役”!? 金の購入で心得ておくことは?
利子や配当を生まない金はあくまで“守りの資産”として考えましょう。金投資で儲けようとは思わず、「いざ何か起こった時に売る」くらいの気持ちで保有しておくのが賢い方法です。
資産運用の主役は株式や投資信託などに任せておき、金はいざという時に役立つ“脇役”であると心得ておくとよいでしょう。持っている資産の10~20%程度を金にしておくのが目安です。
(4)金を現物で持つ?持たない? 金のさまざまな購入方法
ひとくちに金投資といっても、さまざまな購入方法があります。以下の図表にまとめてみました。どれが自分にあった購入方法なのか、チェックしてみましょう。
【何がどこで購入できる? 金投資の主な方法】
【金地金による金の購入(大きなサイズの金の現物を持ちたい人向け)】
ズバリ「金の延べ棒」を購入・保管するという、最もオーソドックスな方法です。購入金額はサイズによって異なりますが、数十万~数百万円ほどかかります。余裕資金でまとまった額がある人は購入を検討してみてよいでしょう。
【金貨による金の購入(金の現物を手ごろな金額で購入したい人向け)】
「金の延べ棒だと高すぎるかも……」という人は、外国政府が発行する金貨を購入する方法があります。一番サイズの大きい1オンス金貨でも購入金額は十数万円程度です。持ち運びしやすく、小分けもできて、扱いやすいのが魅力です。デザイン性も高いので、プレゼント用にも使えます。
【純金積立による金の購入(コツコツ続けたい人向け)】
金投資の中で最もなじみがあるのが、この純金積立ではないでしょうか。毎月一定額で金を積み立てて購入するというもの。月1000~3000円程度と少額なので、気軽に始められます。コツコツ金投資を続けたい人向けの方法です。
【金関連ファンドによる金の購入(金に関連するいろんな投資を試したい人向け)】
金ETF(上場投資信託)や金鉱関連株に投資するものなど、さまざまなファンドがあります。運用は専門家(ファンドマネジャー)に任せます。金の現物だけでなく、金に関連する別な投資にもチャレンジして、資産を増やしていきたい人向けの方法です。
金には、持って楽しめて、資産運用にも役立つという“一粒で二度おいしい”魅力があります。この機会に金投資の第一歩、踏み出してみませんか?
(たあんと編集部)