2017年9月28日上場(5銘柄)
【iシェアーズ】5つのETF上場で国際分散投資のラインナップをさらに拡充
提供元:ブラックロック・ジャパン
2017年9月28日に以下のETF 5銘柄が新規に上場することから、これらの新しいETFの組成や設定のねらいについてご紹介いたします。
● iシェアーズ S&P500 米国株 ETF(銘柄コード:1655)
● iシェアーズ・コア 米国債7-10年 ETF(銘柄コード:1656)
● iシェアーズ・コア MSCI 先進国株(除く日本)ETF(銘柄コード:1657)
● iシェアーズ・コア MSCI 新興国株 ETF(銘柄コード:1658)
● iシェアーズ 米国リート ETF(銘柄コード:1659)
新しいETF組成の思い
iシェアーズ東証上場シリーズとして、日本の投資家向けに世界の株式や米国債券、そして米国リート市場に分散投資をする機会を提供するETFとして5銘柄を設定、上場させました。
今回の上場によって、既上場の日本株ETFや8月25日に上場したiシェアーズ米ドル建て投資適格社債 ETF(為替ヘッジあり)(1496)、 iシェアーズ米ドル建てハイイールド社債 ETF(為替ヘッジあり)(1497)を含めて、iシェアーズ東証上場シリーズETFは、投資対象は海外資産でありながら日本株と同じように取引可能であり、低水準の保有コストで分散投資による長期的資産成長を目指した投資のツールとしてのラインナップを提供することになります。
新しいETFの特徴
S&P500 米国株 ETF(1655)、MSCI 先進国株(除く日本)ETF(1657)、MSCI 新興国株 ETF(1658)の3銘柄は、投資家が長期分散投資を行う上で主要な海外株の資産クラスとして位置づけております。
米国債7-10年 ETF(1656)については、既に上場している為替ヘッジつきの米国債7-10年ETF(1482)と同一指数を対象にしており、今回は為替ヘッジを行わない米国債投資に活用するETFとなります。この2銘柄を取り揃えたことで、投資家の皆様には、米国債投資における為替変動への対応を投資家自身のニーズに応じて選択する機会を提供します。
また、米国リート ETF(1659)は、株、債券以外の資産クラスとして米国の不動産市況を反映するREITを投資対象としています。当銘柄は、他の資産との組み合わせで分散効果を高めることやある程度リスクをとっても相対的に高い配当利回りを追求することを目的とした投資に活用できると考えます。
連動する指数の特徴
S&P500ETFは米国市場を代表する指数としておなじみのS&P500指数に連動しています。
MSCI 先進国株(除く日本)ETF及びMSCI 新興国株 ETFについては、各地域の株式市場の動きを表す代表的な指数としてMSCIコクサイ指数、MSCIエマージング・マーケッツIMI指数を連動対象指数としております。MSCIコクサイ指数は、日本株を除く全22カ国の先進国の大型及び中型株式を対象にしており、MSCIエマージング・マーケッツIMI指数は中国や台湾、インド、ブラジルなど20カ国以上の新興国株式を対象にしています。銘柄入れ替えは、毎年2月、5月、8月、11月に行われ、大幅な入れ替えは5月と11月に行われます。
また、米国リートETFの連動対象指数として、FTSEが公表しているFTSE NAREIT Equity REITsインデックスを採用しています。当指数は、小売、倉庫、住宅など各業種に属する米国上場のリート銘柄を対象にしており、毎年3月、6月、9月、12月に構成銘柄および組入比率の見直しを行います。
米国債7-10年ETFの連動対象指数であるシティ米国債7-10年セレクト・インデックスは、昨年5月に上場した為替ヘッジつきの米国社債7-10年指数と同様に満期7年以上10未満を対象としており、毎月末に銘柄の見直しが行われます。
パフォーマンスの特徴
図表1に今回上場した海外株式ETF及び米国リートETFの連動対象指数の5年間の累積パフォーマンスを示しました。ここ1年の代表的な各地域の株式市場のパフォーマンスは良好な傾向を示しました。
2016年後半は、S&P500指数に代表されるような米国の主要銘柄が世界株式全体の相場上昇を牽引しました。2017年以降の米国相場が軟調に推移する一方で、MSCI新興国指数は安定的な上昇基調となりました。
一方、米国リート市場を対象とするFTSE NAREIT Equity REITsインデックスの推移を見ると、他の指数と同様にトランプ政権誕生直後は相場上昇傾向が見られましたが、足元にかけては米国の金融政策や金利動向の見通しに左右される不安定な展開が見られました。
■ 図表1
■ 図表2
※2012年4月末~2017年8月末までの各指数の月次リターンを用い、2012年3月末を100として算出。
(出所:日本取引所グループ、ブラックロック)
図表2には今回上場した米国債7-10年ETFと昨年5月に上場した為替ヘッジつきの米国債7-10年ETFが連動する各指数の5年間における推移を示しました。
為替ヘッジつき米国債7-10年指数は総じて安定したパフォーマンス傾向が特徴ですが、米国債7-10年指数のパフォーマンスは為替変動による影響を受けます。円安局面では、為替ヘッジなしの米国債が良好なパフォーマンス傾向となりました。
投資家の皆さまへ
2017年8月以降、合計7本のETFをiシェアーズ東証上場シリーズとして誕生させています。これまでのラインナップに加え、外国株、外国債券、海外リートといった国際分散投資における主要な資産クラスを投資対象とするETFを充実させました。
引き続き低金利環境が続き、以前と比べて国内株式や国内債券のみでの長期的な資産形成が難しくなり、投資のプロである機関投資家だけでなく個人投資家も複数資産への国際分散投資によって長期の資産形成を検討することがより重要となります。
例えば、世界経済の期待成長率と同程度の投資収益率を目標とするのであれば、世界株式市場に投資をしつつも、複数の資産を組み合わせた分散投資を行うことでリスクの低減を図るという投資ニーズがますます高まってくるのではないでしょうか。
既上場ETFに加え今回の5銘柄が上場することにより、証券会社における国内口座1つで、日本時間に、円建てで行う国際分散投資の利便性がより一層向上し、幅広い投資家層の資産形成の一助になることを期待しています。
<iシェアーズ S&P 500 米国株 ETF(銘柄コード:1655)の概要>
<iシェアーズ・コア 米国債7-10年 ETF(銘柄コード:1656)の概要>
<iシェアーズ・コア MSCI 先進国株(除く日本)ETF(銘柄コード:1657)の概要>
<iシェアーズ・コア MSCI 新興国株 ETF(銘柄コード:1658)の概要>
<iシェアーズ 米国リート ETF(銘柄コード:1659)の概要>