徹底解説!ロボアド比較

ほかの投資家のリスクレベル傾向と比較できる

【ロボアド】自分好みにコーディネートできるアプリ「FUND ME」

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「カブドットコム証券が扱う約1000銘柄の投資信託から、自分でぴったりのものを探すのは困難です。お客様に選んでいただきやすいよう、『FUND ME』を開発しました」(伊藤さん)
「カブドットコム証券が扱う約1000銘柄の投資信託から、自分でぴったりのものを探すのは困難です。お客様に選んでいただきやすいよう、『FUND ME』を開発しました」(伊藤さん)

いくつかの質問に答えていくことで、ユーザーのリスク許容度を判定し、理想的なポートフォリオや投資信託を提案してくれる「ロボットアドバイザー(通称ロボアド)」。

今回は、投資信託提案型のロボアドアプリ「FUND ME」について、同サービスを運営しているカブドットコム証券イノベーション推進部の伊藤充淳さん、松永亜弓さんに聞いた。

■ ポートフォリオマップで自分の感覚を認識

「FUND ME」の最大の特徴といえば、ウェブサービスではなくスマートフォン用アプリであること。

「リリース当時、スマホで株の取引をされるお客様が増えていて、特に20代の45%はスマホ取引でした。投資信託もより身近に感じてもらうため、スマホに特化したアプリという形式を選択しました」(伊藤さん)

投資金額は、投資予定金額の中から、診断結果の資産構成比に合わせてアロケーションされる 画像提供/カブドットコム証券
投資金額は、投資予定金額の中から、診断結果の資産構成比に合わせてアロケーションされる
画像提供/カブドットコム証券

アプリを立ち上げ「診断を始める」を選択すると、7つの質問が出てくる。年代・性別に加え、金融商品の選び方や投資経験の有無などを聞く質問に答えていくと、4段階でリスクレベルを判定。

診断結果では、リスクレベルに応じた資産構成比(ポートフォリオ)や、その資産構成比で運用した場合の将来の変動傾向の予測、過去の実績などが表示される。その中で、特徴的なものが「ポートフォリオマップ」。年代別・リスクレベル別に、ほかの投資家の分布図が表示される。

「お金や投資に関するプライベートな情報は、なかなか周囲に詳しく聞けないですよね。でも、他者の動向は気になるものです。自分の意識と比較することで、『自分は一般的な感覚なんだ』『もう少しリスクを取っても大丈夫かも』という気づきにつながると思っています」(松永さん)

カブドットコム証券で取引している一般投資家のデータを元に、割り出しているポートフォリオマップ。意外とリスクレベルを高く設定している人が多いことがわかる 画像提供/カブドットコム証券
カブドットコム証券で取引している一般投資家のデータを元に、割り出しているポートフォリオマップ。意外とリスクレベルを高く設定している人が多いことがわかる 画像提供/カブドットコム証券

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■ 投資信託の組み合わせはカスタマイズ可能

診断結果を見た後は、投資方法を「積立投資」と「一括購入」から選択する画面が出てくる。

投資方法を選ぶと、購入予定金額の入力画面が現れる。カブドットコム証券では、一括購入・積立ともに、1つの投資信託につき500円(税抜)から始められる。「FUND ME」では、7つのカテゴリの投資信託でポートフォリオが組まれるため、最低3500円前後で始められるというわけだ。

金額まで入れると、診断結果を元に導き出された投資信託一覧が表示される。モーニングスターレーティングなどの客観的な基準を用いて、カブドットコム証券で扱っている約1000銘柄の投資信託の中から、銘柄が選択される。

投資金額は、投資予定金額の中から、診断結果の資産構成比に合わせてアロケーションされる 画像提供/カブドットコム証券
投資金額は、投資予定金額の中から、診断結果の資産構成比に合わせてアロケーションされる
画像提供/カブドットコム証券

表示された内容で納得いかない場合は、「他のファンドに変更する」をタップすると、「国内株式型」「先進国株式型」などカテゴリ別に変更できる。最終的な診断結果はアプリ内に保存できるため、アプリを開くたびに診断する必要はない。

投資信託選択画面では、「トータルリターン(1年)が高い順」「純資産が多い順」「お申込み手数料(税込)が安い順」で並び替えでき、ユーザーが重視している部分に合わせて選びやすくなっている 画像提供/カブドットコム証券
投資信託選択画面では、「トータルリターン(1年)が高い順」「純資産が多い順」「お申込み手数料(税込)が安い順」で並び替えでき、ユーザーが重視している部分に合わせて選びやすくなっている
画像提供/カブドットコム証券

「トータルリターンにおいては、投資信託の運用コストである信託報酬を、控除する前のリターンも確認できます。日々差し引かれるコストも加味した上で、納得するファンドを選んでいただきたいです」(松永さん)

■ アプリ内での資産運用一括管理を予定

現在、投資信託を購入する場合は、カブドットコム証券のサイトに飛び、1つずつ購入する必要があるが、今後はアプリで完結する形に変更していくとのこと。

「アプリから直接購入できるように改善していくと同時に、保有している投資信託の運用成績もアプリで確認できるようにしていきたいと考えています。2018年から始まるつみたてNISAに合わせて、積立しやすい仕組みも導入していく予定です」(伊藤さん)

今後さらに機能が拡充していきそうな「FUND ME」。わざわざサイトに接続せず、アプリで診断できる手軽さは大きな魅力といえるだろう。まずはダウンロードして、自分のリスクタイプをチェックしてみよう。

(有竹亮介/verb)

【FUND ME(R)のデータ】(2017年10月現在)
・サービス開始 :2016年5月31日
・利用者層   :20~30代中心
・サービスタイプ:提案型
・投資対象   :投資信託
・最低投資額  :500円~(税抜、1つの投資信託における額)
・自動積立金  :500円~(税抜、1つの投資信託における額)
・手数料    :無料(投資信託購入の手数料は別途必要)

※記事の内容は2017年11月現在の情報です

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