連載:松井咲子の「投資、はじめます!」
松井咲子「30歳までに結婚、35歳までに出産」の人生設計を語る
タレントの松井咲子さんは、今年で27歳になる。芸能界という“職場”の特性上、現在は仕事に恵まれていても、浮き沈みの可能性はあるもの。松井さんもそのあたりは自覚しているようだ。
「今は当たり前のように仕事をさせていただいてますけど、会社員じゃないので、来月どうなるかわからないんですよね。もしそうなったときに、私は何もできないって思うんですよ。バイト経験もないですし、ピアノがちょこっと弾けるくらいですから。パソコンのスキルとか、営業とか今から始めてもちゃんとできるか自信はないですし。ちゃんと生きていくために、お金のことをしっかり学んでおくことが大切だなって」
投資や資産運用の雑誌やWebメディアの記事などで仕事をしている反面、実は「そんなに詳しくないんです」と語る松井咲子さん。そこで、投資と資産運用についてゼロから学んで実践することが、本企画の趣旨というわけだ。
「両親がしてくれたように子どもの人生に責任を持ちたい」松井さんの人生設計
では何を学ぶか!? …の前に、松井さんはそもそもどんな人生設計をしているのだろうか。
「妄想ですけど、結婚はできればしてみたいです。ひょんなことから誰かと出会えたら、30歳くらいで結婚して、35歳くらいまでには子どもができて、東京に住んで…というのが理想かな。でもそれこそ不安で、子どもの人生に責任を持つのって大変なことじゃないですか。大きくなってたとえばピアノがやりたいと言ったときには、私の両親がしてくれたように音楽学校に通わせてあげたいですし、おばあちゃんになったら孫にお小遣いをあげたいです」
一方で、「いくつになっても、続けられる限りは仕事をしていきたいです」というのが松井さんの希望。
「でもあくまで私の希望なので、ちゃんとお仕事を続けていけるかはわかりません。だからこそ、お仕事以外でお金のことを考えるのは大切だと思うんです。できるうちに、できることから始めていきたいと思います」
運用方法はどう見極める? 松井さんは石橋を叩いて渡らないほど慎重派!
そこで具体的に、どんな運用が向いているのだろうか。松井さん、以前にロボアドという自分に向いている資産運用を教えてくれるサービスを試しに利用してみたところ、“超慎重派”だとわかったそう。「もともと石橋を叩いて渡らないくらいの性格で、臆病なんです」というが、いつか経験値を積み重ねたら、こんな自分像を描いているのだとか。
「このあいだ、投資信託にまつわるお話を耳にしたんです。その場では話の流れで理解できるんですけど、“それって何か”を人に説明するとなると、やっぱりちんぷんかんぷんなんですよね。だからキーワードをちゃんと説明できて、同世代の女子に投資の楽しさやメリットを教えてあげられる存在になりたいと思うんです。ただ実際にお金を使うのはまだ怖いので、ネットでできる投資シミュレーションをしてみたいと思いますね。でもその画面の見方もまだわからないので…」
どうやら学ぶべきことはかなり多そうだ。でもかなり前向き。なにせ、人生が掛かっているのだから…。
「やっぱりお金って身近だし、いくつになってもずっと付き合っていくものなので、敬遠せずに学んでいくことが大事だと思います。自分にできるところからひとつずつ挑戦していきたいと思います。がんばりますっ!」
(文・吉州正行/撮影・小島マサヒロ)
【プロフィール】
松井咲子
1990年、埼玉県生まれ。2015年までAKB48として活動。卒業後はテレビ、ラジオ、WEB、イベント等で幅広く活躍中。『芸能界特技王決定戦 TEPPEN』(フジテレビ)ピアノ部門では音大卒の実力を発揮した輝かしい成績を残している。現在『読響シンフォニックライブ』(日本テレビ)にMCとして出演中。また、ラジオ『見たい! 行きたい! 話したい!!』(NACK5)、『松井咲子 呼吸するクラシック』(HBC他)がレギュラー放送中。そのMC力には定評がある。イメージの枠にとらわれない多趣味・多才な彼女だが、ここ最近では投資や資産運用の分野にも興味を持ち勉強中。
【Tips】
~今回学んだ初心者向けキーワード~
「ロボアド」
やりたい運用スタイルや自身の性格などに応じて、適切なポートフォリオ(資産の振り分け)をレコメンドしてくれる「ロボットアドバイザー」の通称。
「投資信託」
自分で銘柄を選んでお金を投資するのではなく、運用会社や銀行にお金を預けて、代わりに投資をしてもらう資産運用の方法のこと。お金が減るリスクがある代わりに大きなリターンを期待できるものから、リスクが小さい代わりにリターンも少ないもの、どの分野に投資を行うかを選べるものまで、様々なバリエーションがある。