松井咲子の「投資、はじめます!」Vol.5
どうやって選ぶ? 松井咲子、株式投資の銘柄選びに興味津々!?
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連載第4回で、数多ある金融商品の中でもまずは、株式の基本的な仕組みについて学んだ松井咲子さん。では、株に興味を持った人が、まず何をして、どうやって株式の銘柄を選べばいいのか? 今回もレオス・キャピタルワークスのシニアアナリスト・佐々木靖人さんに教わった。
株式投資の最初の一歩、まず証券会社で口座を作る!
佐々木「個人で株を購入する場合、直接関わることになるのが証券会社です。実際に店舗の窓口がある会社のみならず、近年ではスマホやPCでやりとりできるネット証券と呼ばれる会社もありますね」
そこに口座を作り、その口座に「入金する」までが、ファーストステップというわけだ。
松井「始めるときは、どれくらいお金を入れておくといいんでしょうかね?」
佐々木「好きな額で大丈夫ですが、50万円ほど入金すれば、購入できる株や投資信託の選択肢はかなり増えますね。あくまでも余剰資金とお考えください。証券会社で株式を買うときは、1株の株価×最低購入単元で支払う額が決まります(例えば、1株100円で100株単位で購入可能となると、1万円から用意する必要がある)。人気企業や大手企業の場合、最低購入額が100万円を超えるケースもありますが、最近は2万円くらいでも購入できるようになりました」
松井「じゃあ、実際に口座を作って、自分に合った株はどうやって選べばいいんですかね? すごい悩んじゃいそう…」
投資先は、自分が知っている会社を選ぶのが基本
佐々木「大事なポイントは、“知らないものに投資しない”ということが大事です。知っているものが少ない…と考えてしまうかもしれませんが、自分が知っていて『いい』と思うものに関係している上場企業って、けっこう多いんです。たとえば、よく使うコンビニ、そしてそこで買っておいしいと感じた弁当を作っている会社…といった具合に」
松井「それなら、私にもいろんな会社がいっぱい関係していそうですね…今ちょっと頭に思い浮かべただけでも、いろいろ出てきました!」
それらを調べるのは、証券会社のサービスからも可能だが、初心者が会社名や業績を調べるためにオススメの便利なツールを佐々木さんが教えてくれた。
佐々木「東洋経済新報社という会社が出している『会社四季報』という年四回発行される雑誌です。会社の過去の業績や将来の業績予想、財務情報や株主など、会社の重要な情報がコンパクトにまとまっています。上場企業は約3600社あるので、これだけ分厚いんですね。Web版もあります。たとえばWeb版なら『アパレル』など、ジャンルで検索して調べることもできますよ」
松井「へぇ〜、辞書みたいですね! 私はピアノやっているから、音楽関係とか…これもいろいろありますね!!」
佐々木「僕の場合、あれこれ調べて、30分くらいその会社について語れるか、または買うべき理由を3つくらい語れるようになるか、そのどちらかができないと投資しないように決めています。でもそれは難しいなと思うなら、最初は株主優待の内容で決めるという考え方もあります」
株主優待には様々な種類が…。それを決め手にするのもアリ?
株主優待とは、株主になることで配当金以外に得られるメリットのこと。その企業の商品や割引券、他にもちょっとユニークなものなど、様々な種類がある。
佐々木「アミューズメント施設を運営する企業なら、その施設のチケットがもらえたり、ジムの利用権とか映画の鑑賞券、お菓子をくれたりするところもあります」
松井「なんだか楽しそうですね! 私も、応援したい会社や、ユニークな株主優待がある会社をちょっと探してみたいと思います」
松井さんが当初は面倒臭そうと思っていた銘柄選びだが、佐々木さんの話を聞いて、興味津々のご様子。東証に上場している企業数は、2018年3月時点で3600社以上に及ぶ。どんな会社があって、どんな業績で、どんな株主優待があるのか。興味の種は尽きないはずだ。
【Tips】
~今回学んだ初心者向けキーワード~
証券会社
株式や債券など、有価証券の売買の取次ぎや引受けなどを行う会社のこと。投資家と株式会社を結ぶ役割を果たしている。
会社四季報
東洋経済新報社が発行する、上場企業を中心に企業の概要や財務状況、業績がまとめられた「企業データブック」。年に4回発行されるほか、オンライン版もある。
株主優待
一定数以上の株式を保有する株主に対して、会社が贈る“ちょっとしたプレゼント”のようなもの。自社の関連サービスや粗品など、様々な種類がある。
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