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2018年11月 投資信託の資金フロー

提供元:三菱アセット・ブレインズ

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投資信託は個人の資産形成における中心的な金融商品として多くの人が利用している。投資信託の資金流出入などの動向は、資産形成を考えるうえで重要な情報だろう。

そこで、毎年1000ファンド以上の投資信託を評価・分析する三菱アセット・ブレインズより、以下で2018年11月における投信市場の動向(注)についてご紹介する。

(注)ETF、DC専用、SMA専用、公社債投信等を除いた公募投信

1.投信市場における資金の流出入動向

「規模は縮小するも株式ファンド中心に資金流入継続」

11月の資金流出入動向は約580億円の流入超となった。流入規模は前月(約4,650億円)から大幅に縮小したものの、2ヵ月連続の流入超となった。

資金流入では、外国株式、国内株式、複合資産へ資金が流入した。規模は縮小したものの、前月に続き日本を含む先進国の株式への流入傾向が継続した。

当月は米中間選挙が事前予想通りの結果となったことや、米中首脳会談に対する期待などから株価が上昇し、投資家の買い安心感につながった。

ただし、欧州については、英国のEU離脱をめぐる懸念やイタリアの財政運営を不安視する動きが継続しており、資金流出傾向となっている。

資金流出では、外国債券、不動産投信、ハイイールド債券から資金が流出した。月前半に米10年国債利回りが3%を超え2011年以来の水準まで上昇したことが嫌気された。

エマージング資産についても、米国の金利高や米中の貿易摩擦などが懸念され、資金流出が継続している。その中でも、経済成長が期待されるベトナム株式ファンドには流入が見られる。

個別ファンドでは、当月新規設定の「GS社債/国際分散投資戦略ファンド2018-11」(AM-One)(約270億円)が1位となった。

2位は約20年前となる1999年11月設定の「GS・ネットウィン B」(GS) (約180億円)、3位にはESGの観点も踏まえた「野村ACI先進医療インパクト投資 B」(野村)(約150億円)がランクインした。

(図表1)主要資産の資金流出入動向(過去3ヵ月と直近月)

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※合計には、グラフ表示していない、その他資産も含む

 

2.投信市場のパフォーマンス動向

「株式ファンドは反発」

11月の金融市場は、米中間選挙の事前予想通りの結果を受け、安心感からリスク回避姿勢が弱まったが、月央からは原油安を背景に世界的にエネルギー関連株が売られ、株価の上昇幅を縮小させた。

株式市場は、日米ともに前月末比で上昇した。米国では中間選挙の結果が予想通りであったことから株価は上昇した。日本では、四半期決算の発表にあわせて自社株買いの拡充を公表した企業が多かったことが株価押し上げの一因となった。

欧州では、英国のEU離脱をめぐる交渉などの問題を抱え、株価は低調に推移した。新興国では、前月の大幅な株安による割安感から買い戻しの動きがみられた。

債券市場は、世界的に長期金利が低下した。米連邦準備理事会(FRB)の利上げペースの緩和観測を受け米国では金利が低下し、日本もつられる形で金利が低下した。

欧州では、イタリアなどの財政悪化懸念によるリスク回避の動きが継続しており、信用力の高い英国債やドイツ国債が買われ金利が低下した。

為替市場は、米ドル・円、ユーロ・円ともに円安となった。米ドルは、米中間選挙の結果を受け円安が進んだ。

これらを背景に、11月の投信市場では投資家のリスク回避姿勢が弱まり、株式ファンドが反発した。特に月中旬以降の原油価格急落を受け、原油価格低下による恩恵を受けるとして原油の純輸入国であるインドを中心にエマージング株式のリターンが上昇した。

一方で、先進国債券やハイイールド債券のリターンは下位となった。月初に米10年国債利回りが急上昇した影響などから、リターンは低水準に止まった。

個別ファンドの1ヵ月リターンではインド関連ファンドが上位となった。原油の純輸入国であることから原油価格下落の恩恵を受けるとして大幅に上昇した。

6ヵ月リターンでは、大統領選を無事通過し、財政規律を重視する新政権への期待からブラジル関連ファンドのリターンが高い。

(図表2)パフォーマンス上位5資産のランキングと実績

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3.新規設定ファンドの動向

「新規設定額は大幅に減少」

11月の新規設定は25本と前月(37本)から減少し、設定額も約470億円と、前月(約1,390億円)から66%の大幅な減少となった。設定額が500億円を下回ったのは今年6月以来5カ月振り。

設定額が最も多かったのは「GS社債/国際分散投資戦略ファンド2018-11」(AM-One)(約270億円)。今年7月、9月、10月に続く4回目の募集であるが、前回10月の設定額(約150億円)を上回る資金を集めた。

次いで設定額が多かったのは「ダイワ/バリュー・パートナーズ・チャイナ・イノベーター・ファンド」(大和)(約60億円)。同ファンドはスマートフォン関連、電気自動車、バイオテクノロジー、フィンテックなど中国のイノベーション関連企業の株式に投資を行う。

(図表3)新規設定金額、設定本数の推移

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最後に、11月の資金流入上位15ファンドを掲載しておく。

(図表4)資金流入上位15ファンド一覧

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(三菱アセット・ブレインズ)

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