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投資信託のトレンドが分かる!

2019年1月 投資信託の資金フロー

提供元:三菱アセット・ブレインズ

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投資信託は個人の資産形成における中心的な金融商品として多くの人が利用している。投資信託の資金流出入などの動向は、資産形成を考えるうえで重要な情報だろう。

そこで、毎年1000ファンド以上の投資信託を評価・分析する三菱アセット・ブレインズより、以下で2019年1月における投信市場の動向(注)についてご紹介する。

(注)ETF、DC専用、SMA専用、公社債投信等を除いた公募投信

1.投信市場における資金の流出入動向

「小幅ながらも資金流入を回復」

1月の資金流出入動向は約370億円の流入超と、2ヵ月振りに資金流入を回復した。当月は株式資産を中心に反発するなど、投資環境が好転したことで資金流出傾向に歯止めがかかった。

資金流入では、外国株式(約560億円)、複合資産(約460億円)、国内株式(約330億円)へ資金が流入した。外国株式は前月から小幅ながらも資金流入額が拡大した。複合資産は安定的な資金流入が継続している。

なお、長期にわたって資金が流出していた不動産投信(REIT)が2016年10月以来の流入超(約110億円)に転じている。国内REITやアジアREITへの資金流入が寄与した。

資金流出では、外国債券(約580億円)、エマージング株式(約260億円)、ハイイールド債券(約220億円)から資金が流出した。FRBの利上げ観測が後退したことにより市場は落ち着きを取り戻したが、依然として資金流出は継続している。

個別ファンドでは、当月新規設定の「先進国ハイクオリティ成長株式ファンド(ヘッジなし)」(AM-One)(約260億円)が1位となった。2位は「東京海上・円資産バランスファンド(毎月決算型) 」(東京海上) (約160億円)、次いで3位にも当月新規設定の「グローバル全生物ゲノム株式ファンド(1年決算型) 」(日興)(約120億円)がランクインした。

資金流入2位の「東京海上・円資産バランスファンド(毎月決算型)」は純資産残高が5,000億円を突破し、公募投信全体の中での残高ランキングも8位に位置している。

(図表1)主要資産の資金流出入動向(過去3ヵ月と直近月)

※合計には、グラフ表示していない、その他資産も含む
※合計には、グラフ表示していない、その他資産も含む

 

2.投信市場のパフォーマンス動向

「株式・REITを中心に反発」

1月の金融市場は、昨年末から続く世界的なリスクオフの流れでスタートしたが、その後は、FRB(米連邦準備制度理事会)のパウエル議長が利上げに慎重な姿勢を示したことや、米中通商交渉において歩み寄りの姿勢がみられたこともあり、過度のリスクオフ地合いは和らいだ。

株式市場は、昨年末の大幅下落から反発する動きとなった。米国では一部政府機関の閉鎖が続いた一方、FRBが利上げ休止を示唆したことで株価は反発した。

日本においても為替が一時104円台まで円高が進行したこともあり日経平均株価は2万円を割り込む場面もみられたが、その後は企業業績に対する下振れリスクが徐々に織り込まれる中で買い戻しの動きとなった。

債券市場は、世界的に長期金利は低水準で推移した。FRBが利上げに慎重な姿勢を示したことや、英国のEU強硬離脱懸念の高まりを受けて米欧を中心に長期金利が低下した。国内長期金利も、1年3ヵ月ぶりにマイナス圏に沈む場面がみられた。

為替市場は、米ドル・円、ユーロ・円ともに円高となった。FRBの金融姿勢などの海外情勢を受けて円が買われる動きとなった。

これらを背景に、1月の投信市場では株式資産を中心に12月の大幅下落から反発した。そのなかでも、先進国株式、不動産投信(REIT)が上位となった。一方で、国内株式のリターンは他の株式資産と比べて見劣りする水準となっている。円高の進行が懸念されたことなどが影響した。

個別ファンドでは、1ヵ月リターンでは資源関連ファンドが上位となったことに加えて、ブラジル株式も新政権への期待から大幅に上昇している。

(図表2)パフォーマンス上位5資産のランキングと実績

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3.新規設定ファンドの動向

「設定本数、設定額とも増加」

1月の新規設定は26本と前月(23本)から増加し、設定額も約510億円と前月(約250億円)から増加した。当月は「外国株式型」や「複合資産型」を中心に資金が集まった。

設定額が最も多かったのは「先進国ハイクオリティ成長株式ファンド(ヘッジなし)」(AM-One)(約260億円)。同月設定のヘッジあり(約30億円)と合わせて300億円近い資金を集めた。

次いで設定額が多かったのは「GS社債/国際分散投資戦略ファンド2019-01 」(AM-One)(約98億円)。 昨年7月に始まり6回目の募集であるが、初めて100億円を割り込む水準となった 。

(図表3)新規設定金額、設定本数の推移

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最後に、1月の資金流入上位15ファンドを掲載しておく。

(図表4)資金流入上位15ファンド一覧

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(三菱アセット・ブレインズ)

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