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投資信託のトレンドが分かる!

2019年2月 投資信託の資金フロー

提供元:三菱アセット・ブレインズ

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投資信託は個人の資産形成における中心的な金融商品として多くの人が利用している。投資信託の資金流出入などの動向は、資産形成を考えるうえで重要な情報だろう。

そこで、毎年1000ファンド以上の投資信託を評価・分析する三菱アセット・ブレインズより、以下で2019年2月における投信市場の動向(注)についてご紹介する。

(注)ETF、DC専用、SMA専用、公社債投信等を除いた公募投信

1.投信市場における資金の流出入動向

「大幅な資金流出超に転じる」

2月の資金流出入動向は約2,660億円の流出超と、大幅な資金流出に転じた。国内株式や外国株式などこれまで資金流入をけん引していたカテゴリーが流出超に転じている。

資金流入では、複合資産(約250億円)、エマージング債券(約20億円)のみ資金が流入した。複合資産の流入額は前月比で縮小しているが、リスクコントロール型のファンドなどに対して引き続き安定的な資金が流入している。

資金流出では、外国株式(約820億円)、外国債券(約610億円) 、不動産投信(約430億円)の順に資金が流出した。外国株式や国内株式といった直近まで資金が流入していたカテゴリーが資金流出に転じており、全体の資金流出額が拡大している。昨年末の大幅下落からの戻りを試す足元の相場環境において、リスクの高い資産を売却する動きが広がったものと考えられる。

また、前月に約2年半ぶりの資金流入となった不動産投信からも再び資金が流出した。前月と同様、アジアリートや国内リートに資金が流入しているが、米国リートやグローバルリートからは流出額が拡大した。

個別ファンドの資金流入では「国際アジア・リートF<インド・ルピー>(毎月決算型)」(三菱UFJ国際)(約220億円)が1位となった。2位は「中国人民元ソブリンオープン」(岡三) (約190億円)、次いで3位には「東京海上・円資産バランスファンド(毎月決算型) 」(日興)(約170億円)がランクインした。

また、5ヵ月ぶりの資金流出超に転じた国内株式において流入額1位となった「東京海上・ジャパン・オーナーズ株式オープン」は、2018年の1年間で国内株式において唯一プラスのリターンとなったファンドであり、注目が集まったものと考えられる。

(図表1)主要資産の資金流出入動向(過去3ヵ月と直近月)

※合計には、グラフ表示していない、その他資産も含む
※合計には、グラフ表示していない、その他資産も含む

 

2.投信市場のパフォーマンス動向

「株式ファンドのリターンが上昇」

2月の金融市場は、月初においてFRB(米連邦準備制度理事会)の利上げに対する慎重姿勢を織り込むなか、株価のリバウンドの動きも一旦は収束する動きとなった。

その後、トランプ大統領の非常事態宣言を受けて政府機関の閉鎖が再び意識されたことで、株価が下落する場面が一時見られたものの、月半ばからは米国の対中関税引き上げの判断が先送りされるとの見方が強まり、再びリスクオンの地合いが強まった。

株式市場は、1月の上昇ペースが速かったこともあり戻り売りに上値を抑えられる場面も見られたが、米国の対中関税引き上げの判断が先送りされるとの観測や、FRBによるバランスシート縮小政策が終了するとの見方も強まったことで、グローバルに株価は上昇する動きとなった。

債券市場は、世界的に長期金利が低水準で推移した。株式市場が総じて上昇する堅調な動きとなった一方、軟調な経済指標の発表が相次ぎFRBのハト派的なスタンスが意識されるなか、材料も乏しく、低位で安定的に推移した。

為替市場は、米ドル・円、ユーロ・円ともに円安となった。過度のリスクオフ相場が巻き戻されるなか、米ドル・円相場が心理的節目となる110円台を回復するとその後は安定的に推移した。

これらを背景に、2月の投信市場では、外国株式、エマージング株式のリターンが上位となった。米中貿易摩擦問題が改善するとの見方から、株式ファンドを中心に上昇した。また、海外債券ファンドのリターンも堅調となった。金利が安定的に推移する中、外国為替市場で円安が進行したことがプラスに寄与した。

直近1年間でみると、不動産投信のリターンが堅調に推移している。内外ともに金利は安定的に推移しており、株式を上回るリターンを示している。

個別ファンドの1ヵ月リターンでは、中国株式ファンドが上位にランクインしている。米中貿易摩擦問題が改善するとの見方から、これまで大きく下落していた中国株式に買い戻しの動きが広がった。

(図表2)パフォーマンス上位5資産のランキングと実績

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3.新規設定ファンドの動向

「設定本数・設定額ともに大幅に減少」

当月の新規設定は10本と前月(26本)から大幅に減少し、設定額も約170億円と前月(約510億円)から大幅に減少した。設定本数・設定額ともに極めて低水準といえ、業界全体として新規ファンドの設定・販売が低調となっている。

当月の新規設定ファンドの上位は、「GS社債/国際分散投資戦略ファンド2019-02」(AM-One)(約145億円)、次いで「USマイクロキャップ株式ファンド」(ベイビュー)(約10億円)であり、1位のファンドが設定額の大半を占める結果となった。

(図表3)新規設定金額、設定本数の推移

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最後に、2月の資金流入上位15ファンドを掲載しておく。

(図表4)資金流入上位15ファンド一覧

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(三菱アセット・ブレインズ)

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