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投資信託のトレンドが分かる!

2019年10月 投資信託の資金フロー

提供元:三菱アセット・ブレインズ

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投資信託は個人の資産形成における中心的な金融商品として多くの人が利用している。投資信託の資金流出入などの動向は、資産形成を考えるうえで重要な情報だろう。

そこで、毎年1000ファンド以上の投資信託を評価・分析する三菱アセット・ブレインズより、以下で2019年10月における投信市場の動向(注)についてご紹介する。

(注)ETF、DC専用、SMA専用、公社債投信等を除いた公募投信

1.投信市場における資金の流出入動向

「2ヵ月連続の資金流出超」

10月の資金流出入動向は、約2,200億円が流出超となり、2ヵ月連続の資金流出超となった。国内株式の流出額が前月から大きく拡大したことや、債券カテゴリーの資金流出超が続いていることで、流出額は前月の約500億円から拡大した。

資金流入では、前月に引き続き複合資産、外国株式の順に流入額が多いカテゴリーとなり、両カテゴリーは6ヵ月連続の資金流入超となった。

資金流出では、前月に流出超に転じた国内株式が、当月は約3,000億円の流出超となり、流出額が大きく拡大した。国内株式が2ヵ月連続で堅調な動きとなる中、戻り売りとみられる動きなどが強まった。

個別ファンドで当月の資金流入額が最も大きかったのは、「グローバル3倍3分法ファンド(1年決算型)」(日興)(約550億円)で、隔月分配型と合計すると約850億円の資金流入となった。

(図表1)主要資産の資金流出入動向(過去3ヵ月と直近月)

※合計には、グラフ表示していない、その他資産も含む

2.投信市場のパフォーマンス動向

「株式カテゴリーがリターン上位」

10月の金融市場は、世界的に株高基調となるなどリスク選好地合いが強まった。米国が対中関税の税率引上げを見送り、米中関係の改善期待が高まったほか、英国・EU(欧州連合)が新たなEU離脱協定案および離脱期限の延長で合意し、10月末の離脱が回避されたことなどが好感された。

株式市場は、通商・政治リスクの後退で世界的に上昇した。中旬から月末にかけて、米中貿易摩擦の緩和期待や英国のEU強硬離脱の回避期待などから先進国・新興国ともに堅調な動きとなった。

債券市場は、先進国を中心に金利が上昇した。リスク選好地合いが強まる中、先進国金利は総じて上昇し、新興国は資金流入により総じて金利が低下(債券価格は上昇)した。

為替市場は、米ドル・円、ユーロ・円ともに円安となった。米ドル・円は米中貿易摩擦の緩和期待から月末付近には109円台まで上昇した。ユーロ・円は英国のEU離脱協定案合意により、121円台まで反発し7月以来の高値を記録した。

これらを背景に、10月の投信市場では、株式カテゴリーを中心に大幅なプラスとなり、国内債券を除くすべてのカテゴリーでプラスとなった。世界各国の金融緩和に対する期待や米中貿易摩擦の懸念緩和などから先進国・新興国の株式市場は揃って堅調となった。

他方、リスク選好地合いが強まったことで安全資産である国内債券が小幅に下落(金利は小幅上昇)したことから国内債券のリターンはマイナスとなった。

直近3ヵ月、12ヵ月リターンでは、国内長期金利低下を背景に不動産投信(REIT)が継続して上位にランクインした。

個別ファンドの1ヵ月リターンでは、堅調な国内株式相場に合わせて、レバレッジ型投信が上位を占めた。

(図表2)パフォーマンス上位5資産のランキングと実績

3.新規設定ファンドの動向

「新規設定本数は増加、設定額は減少」

当月の新規設定本数は29本と、前月(26本)より3本増加したが、設定額は約450億円と前月(約840億円)から大きく減少した。

当月の新規設定額首位は、単位型の「りそな・リスクコントロールファンド2019-10」(約264億円)、次いで追加型の「ひふみワールド」(約66億円)となった。設定額は2本あわせて330億円で、当月の設定額全体の7割超を占めた。

(図表3)新規設定金額、設定本数の推移

最後に、10月の資金流入上位15ファンドを掲載しておく。

(図表4)資金流入上位15ファンド一覧

 

(三菱アセット・ブレインズ)

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