プロが語る!資産形成のすゝめ

生涯!資産運用で素敵なライフデザインを!給付金の使い道は資産形成に!?

提供元:SBI証券

TAGS.

株式市場の動向をカンタンに分かりやすく解説し続けて私、株のお姉さんは今年でなんと33年目に突入しました。これまでおよそ3万人にアドバイスしてきたシニア・マーケットアドバイザー雨宮京子が指南させて頂きます。

今回の生徒さんは、神奈川県に住む30歳代のサラリーマンのヨウスケさんです。ヨウスケさんは既婚。今年、待望の赤ちゃんが生まれました。可愛い女のコでヨウスケさんはメロメロ。一方、奥さんは仕事を辞めて、育児に専念。ヨウスケさんは在宅ワークをしながら、赤ちゃんのおむつを替えたり、ミルクを飲ませ、お風呂に入れたり、最近では手作りの離乳食にも凝り始めているそうです。赤ちゃんと一緒に過ごせるのは嬉しいのですが、新型コロナウイルスの影響で、残業代や交通費までカットされてしまいました。そこで、少しでもお金を増やしたいと考えています。

(1)給付金は〇〇に使う?!

(ヨウスケさん)待ちに待った特別定額給付金支給決定の通知書がやっと届いた~!ナント3人で合計300,000円。この給付金、何に使おうかな??今回は奥さんと赤ちゃんの分も合わせて、ローンを組んでクルマを買っちゃおうかなぁ・・な、ん、て~でも、妻はそう簡単にOKを出してくれないだろうな・・・

(株のお姉さん)総務省によると、給付金の支給率は7月15日までに9割を超えたそうです。全国のお役所の方が一生懸命、通常の仕事もやりながら、地域によっては一通ごとにネットでの申請をプリントアウトして確認したり、不安に思って何回もネットで申請した人のダブりなどを除いたり…など、作業が大変だったと聞きます。この作業に携わった公務員の皆さん、心よりお疲れ様でした。

ところで、ヨウスケさん、給付金の使い道だけど、本当にクルマを買うの?確かに、国でも3兆円強の消費拡大効果と言われていて、ヨウスケさんのようにクルマを買うという人も多いかも?奥様のお許しが出たら良いですね。確かに消費もいいのだけど、私のおススメは違うの。どうせなら、そのお金をもっと増やせたら・・・──そう考えているんです。

(ヨウスケさん)そりゃ~もちろんお金は増やしたいですよ。子供だってあと、もう一人増やして男の子が欲しいし、今年の夏のボーナスは少し減ってしまったし・・。同僚との飲み会もコロナの影響でなくなった分、妻からお小遣いを減らされて。それに、このままテレワークが定着すると「収入ってどうなるのだろう?」と不安になっているんですよ。そう考えると、ここはクルマをガマンして、将来のために僕はお金を運用した方がいいのでしょうか?

(株のお姉さん)ここで『東証マネ部!』読者500人に行ったWEBアンケートの結果をご覧下さい。定額給付金の使い道を聞くと、第1位は生活費37%、第2位がな、なんと!投資・資産形成30%。第3位だった貯蓄20%を上回っているんですよ。さすが『東証マネ部!』を読んでいるという方は、金融リテラシーに秀でている様子が伺えます。

図表1:10万円の特別給付金の使い道は?

(ヨウスケさん)そう言えば、僕の大学のサークルの先輩が、飲食店を数店舗経営していて、コロナで自粛になっている期間、本業では全然稼げないからって、真剣に在宅株式トレーダーをやってみたら、通常の月収の2倍分を株式投資で稼ぎ出したぜって自慢していました。実際に、投資している人って多いんですね。いやぁ~先輩、ほんと羨ましい限りです。

(2)お金に稼いで貰いましょう♪

(株のお姉さん)今や低金利の時代。ヨウスケさんのお父さんやお爺さんが現役世代だった頃は、銀行預金や郵便貯金の金利が5~7%ほどあったので、預け続けていれば10年で約2倍になりました。しかし、現在ではマイナス金利のため、「運用してお金を増やす」しか方法はないのかもしれません。多少のリスクを取れるのであれば、「お金に稼いで貰いましょう」と考えないと。なので、頂いた大切な給付金の一部にちょっと働いてもらって、増やすことを目指してみませんか?考え方が柔軟な若いうちからやらないとダメ。ヨウスケさんやるなら「今でしょ!!」

(ヨウスケさん)それ、納得です。でも、どうすれば・・っていう感じも。大学時代のサークルの先輩は、今は在宅トレーダーをやっているけど、株式投資のサークルにも入っていたから、知識や経験は豊富だったけど。でも、株って何を買ったら良いのですか?

(3)10万円以下で買える8月&9月優待銘柄をスクリーニング

図表2:10万円以下で買える8月・9月株主優待銘柄

(株のお姉さん)株のお姉さんからこれだけは言いたいのは、株式投資で大切なことは、まずその企業を応援したいと思える企業を選ぶことです!例えば、その会社の経営者のカリスマ性に惚れることでも良いかと思います。カリスマ経営者と言われる創業者が経営する上場企業は、上場した直後は小粒でも、その後日本でも有数の大企業に育った会社が多くありますから。

あと、具体的な株式投資方法を説明すると、キャピタルゲイン(※1)、インカムゲイン(※2)という2つの利益を狙う方法があります。株価の上昇による値上がり益を追求する方法と、会社が上げた収益を分配する配当金や株主優待の獲得を目的とする方法ですね。

(※1)キャピタルゲイン=購入価格と売却価格の差による収益。例えば10万円で買った株を15万円になって売却した場合、5万円の差額が利益になる値上がり益のこと(手数料や税金は考慮しない場合)

(※2)インカムゲイン=配当金によって得られる利益のこと。「株主優待」とは、永く会社の株主になってもらえるよう、また株主になってくれたお礼の気持ちを込めて、企業が自社製品や買い物割引券、クオカードなどプレゼントする制度。

今回は、定額給付金を意識して、10万円以下で買える8月&9月優待銘柄をスクリーニング(金融業を除く)してみました。株価は安いからと言って、業績が悪く、減配(利益が少なくなって配当金を減らす)するリスクがある会社は止めておきましょう。業績が悪くても、たとえば今からコロナ騒動さえ収まれば元に戻る──といったように、これから回復すると予測できるなら良いですが、先行きに不安が大きい会社は避けた方がいいですね。

また、資金に余裕がある場合は、1銘柄に資金を集中させずに分散投資し、なおかつ、購入するときの時間軸を分けてリスク軽減を目指すことも重要です。まずは試しに買ってみましょう!

(ヨウスケさん)ありがとうございました。とても参考になります。値上がりだけではなく、株主優待が貰えるなんて、株式投資ってオトクですね。

(4)個別銘柄が選べない人には「ETF(上場投資信託)」

(ヨウスケさん)銘柄を紹介して頂いても、それでも何を買うか迷ってしまいそう。そんな時はどうしたらいいでしょう?

(株のお姉さん)ヨウスケさんは、日経平均株価やTOPIXって聞いたことあるかな?

(ヨウスケさん)ありますよ。どちらも、株式市場の動きをニュースで目にします。株の目安?ものさしみたいなものですか?

(株のお姉さん)簡単に説明すると、銘柄ごとの株価の動きを指数化したものです。日経平均株価は日本経済新聞社が選定した日本を代表する225社の株価の平均、TOPIXは東証1部に上場する全銘柄の時価総額を指数化しているんです。

指数連動型ETFといって、これらの指数に連動するように組成されたものもあり、上場していて、個別銘柄と同じように売買できるの。これなら日経平均やTOPIXの動き、つまり、日本の株が上がるか下がるかを考えて売買できるので、わかりやすいですよね。

図表3:SBI証券のETF/ETN人気ランキング(2020年6月)

ちなみに、現在、東京市場で一番売買代金があるETFをご存じですか?指数の2倍動くように設計されたNEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信(1570)というETFで、長期保有には向きませんが、積極的に値上がり益を狙っているアクティブなトレーダーに人気があるんです。約2万円(2020/7/16時点)と比較的少額から購入することができます。ただし、価格変動リスクが通常のETFに比べて高いので、初心者が投資するには注意が必要ですよ。初めての方はレバレッジの掛かっていない通常のETFから始めるようにしましょう。

(ヨウスケさん)ETFかぁ、それなら、企業のことをよく知らなくても、日本の経済を考えて売買すればいいのだから、初心者にとってもとても分かりやすいですね。

(5)「金関連ETF」も

(ヨウスケさん)ところで、株価の上昇のほか、最近では金価格も上場しているみたいですね?

(株のお姉さん)「有事の金」と言って、金は世界で大きな事件が起きた時に上昇する傾向があるんですよ。最近のコロナ禍って、世界中で影響を及ぼしている訳だから、金が上がるのも当然ですよね。

金も実はETFがあるんですよ。純金積立や金関連の他の投資信託と比較して、購入手数料や保有コストが低いことが特徴で、これも買いやすいと思います。

図表4:金関連ETF一覧

(ヨウスケさん)なるほど、投資の選択肢はいろいろある訳ですね。

(株のお姉さん)そう。ただ、何に投資するにも、しっかり考えることが重要。株式投資は、他人に任せるのではなく、あくまでも自己責任でね。ヨウスケさんも、しっかり、研究して楽しみながら株式投資をして下さいね。

(ヨウスケさん)今日は、ありがとうございました。

※これはあくまでも参考例ですので、株式投資は自己責任でおこないましょう。

(提供元:SBI証券)

用語解説

"※必須" indicates required fields

設問1※必須
現在、株式等(投信、ETF、REIT等も含む)に投資経験はありますか?
設問2※必須
この記事は参考になりましたか?
記事のご感想や今後読みたい記事のご要望などをお寄せください。
(200文字以内)

This site is protected by reCAPTCHA and the GooglePrivacy Policy and Terms of Service apply.

注目キーワード