今こそ注目したい債券ETF
株式と同様に手軽に取引可能な債券ETFについて学ぼう
提供元:ブラックロック・ジャパン
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今年は新型コロナウィルス感染拡大の影響もあり、大きく相場が変動しました。こうした中で、債券も大きく値動きしたのでしょうか。ここでは、債券の値動きを株式などと比較してご覧頂きたいと思います。
下の図1は、代表的な資産クラスの対象指標について、年初来の騰落率を表したものです。緑枠で囲った部分の新興国債券や欧州投資適格社債、米国債等の債券の対象指標は、それ以外の株式やリート等の騰落率よりも幅が狭い、つまり値動きが相対的に小さいことがお分かり頂けると思います。したがって、今年の債券の値動きは、総じて株式やリート等よりも小さかったということになります。
債券及び債券ETFの特徴とは
図1のように、値動きが株式等よりも相対的に小さかった債券ですが、ここで債券の特徴についてみてみましょう。債券の主な特徴を3点挙げてみると、(1)定期的な利息収入を得ることができる (2)先程の繰り返しになりますが、株式に比べて値動きが安定している (3)株式と値動きが異なるため分散投資に活用できる といったものがあると思います。
続いて、債券ETFの特徴についても考えてみたいと思います。債券ETFの主な特徴も3点挙げてみると、(1)少額からの投資ができる (2)複数の債券に分散投資ができる (3)株式と同じように手軽に取引ができる といったことがあると思います。
拡大する債券ETF市場
上記の債券の特徴と債券ETFの特徴が相まって、債券ETF市場は拡大傾向にあります。図2は、世界の取引所に上場されている債券ETFの純資産総額の推移を表したものです。このように、規模を表す純資産残高が拡大傾向にあることがお分かり頂けると思います。
続いて、日本国内の債券ETFの市場規模はどうなっているのかをみてみましょう。東京証券取引所(東証)に上場されている債券ETFの純資産総額の推移を表したグラフは、図3の通りです。世界の債券ETF市場と同様、日本国内の債券ETF市場も拡大傾向にあることがお分かり頂けると思います。
国内に上場される債券ETFのラインナップは拡大中
債券ETFの利便性が投資家の皆様に支持され、図2や図3でご覧頂いた通り、債券ETF市場は拡大しています。また、債券ETF市場の拡大とともに、様々な種類の債券ETFの上場に対するニーズも顕在化してきました。ブラックロックでは、そうしたニーズを汲み取り、投資家の皆様の資産形成に資する債券ETFのラインナップの拡充を行いと考え、今年10月15日に4銘柄を新たに上場致しました。その結果、東証に上場している債券ETFは全部で9銘柄となり、国内の運用会社で債券ETFの上場銘柄数は最大となりました(表1)。
なお、ブラックロックでは、債券ETFをはじめ、ETFに関するウェブサイトをご用意しています。この機会にぜひご覧ください。
https://www.blackrock.com/jp/individual/ja/ishares/tse-series
冒頭でも触れましたが、相場の変動が大きい昨今は、資産形成に頭を悩ませる環境かもしれません。こうした環境下においても、債券ETF市場は拡大を続けています。その背景にある債券及び債券ETFの特徴をご認識頂き、投資家の皆様の資産形成の一助となれば幸いです。
(提供元:ブラックロック・ジャパン)