まずは、おさえておきたい!
アメリカの代表的な株価指数「NYダウ・S&P500・NASDAQ100」はどう違う?
提供元:日興アセットマネジメント
米国企業は、私たち日本人の生活において、便利で魅力的な商品やサービスを提供しています。また、生活面だけでなく、持続的な成長力の高さから投資対象として米国の株式市場への関心が高まっています。こちらでは、代表的な3つの米株指数について詳しくご紹介します。
米株3指数「NYダウ・S&P500・NASDAQ100」の特徴
アメリカは、世界最大の経済大国であり、時代の変化とともに、新たな産業やサービスを生み出す企業群が成長をしている国です。今回ご紹介するダウ・ジョーンズ工業株価平均(以下、NYダウ)・S&P500・NASDAQ(ナスダック)100という米株3指数は、構成銘柄の特徴などに違いがあり、世界中の投資家から今後の景気を判断する指標として、値動きが日々注目されています。
なお、NASDAQ市場は、米国のベンチャー企業向け株式市場(新興市場)であるものの、成長した後もそのまま上場を続ける企業が多いのが特徴です。ニュースなどではNASDAQ総合指数(構成銘柄が3,000社以上)の値動きが取り上げられることが多いのですが、他の米株2指数との比較では、決められた条件のもと、100社に構成銘柄を絞った「NASDAQ100」が用いられるケースが多いです。
<NYダウ・S&P500・NASDAQ100について>
下記の表<米株3指数の構成割合上位10銘柄と割合>で、上位10銘柄を見ると、私たちの生活にもなじみのある企業が多く入っていることが分かります。
<米株3指数の構成割合上位10銘柄とその割合(2021年3月末時点)>
10銘柄合計の割合を見てみると、NYダウやNASDAQ100では、上位10銘柄で指数の構成銘柄割合の50%以上を占めるので、上位銘柄の企業の株価の影響を受けやすい傾向があるといえます。対してS&P500は500社に分散投資する指数なので、他の2指数よりも上位銘柄の影響度が抑えられています。
また、割合は異なりますが、GAFAM((グーグル(持株会社アルファベット)、アップル、フェイスブック、アマゾン・ドット・コム、マイクロソフト)等を含む大型ハイテク株が、S&P500とNASDAQ100では構成銘柄の上位であることが分かります。近年では、時価総額が増大している電気自動車メーカーの「テスラ」がS&P500やNASDAQ100の上位銘柄に名を連ねるようになりました。
次に、下記グラフ<米株3指数の業種別割合>で業種別の割合を比較してみると、NYダウは9業種のうち、ヘルスケア・製造業(資本財・サービス)・金融などの割合が比較的高く、S&P500は米国経済の主要業種11種の分散が意識されており、NASDAQ100は7業種のうち、情報技術(IT)の占める割合が半数近いことが分かります。
<米株3指数の業種別割合(2021年3月末時点)>
米株3指数のパフォーマンスは?
常にパフォーマンスが好調な時ばかりではありませんが、過去の金融・経済危機から一度大きく下落しても、また回復をし、史上最高値を更新していく点が、米株3指数の特徴といえるでしょう。
<NYダウの2000年代の推移>(2000年1月初~2021年4月末)
<S&P500の2000年代の推移>(2000年1月初~2021年4月末)
<NASDAQ100の2000年代の推移>(2000年1月初~2021年4月末)
複数のアメリカ企業の成長力を自分の資産形成に活かす方法のひとつとして、米株3指数を対象とした「インデックス投資」があります。インデックス投資では、一般的な投資信託やETF(上場投資信託)を用いて、指数のパフォーマンスに近い投資成果を得ることができます。
「ダウ・ジョーンズ工業株価平均」の著作権などについて
https://www.nikkoam.com/products/etf/lineup/dow30-hedge#about
「S&P500®指数」の著作権などについて
https://www.nikkoam.com/products/etf/lineup/sp500#about
「NASDAQ100指数」の著作権などについて
https://www.nikkoam.com/products/etf/lineup/nasdaq100-nohedge#about
(提供元:日興アセットマネジメント)