1月15日(土)開催オンラインセミナー

投資初心者はETFから始めた方がいい!?ETF(上場投資信託)のキホンを知ろう

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本記事は、2022年1月15日に開催したオンラインセミナー「【新春特別開催/ETF 20th anniversary】投資初心者はETFから始めた方がいい!?ETF(上場投資信託)のキホンを知ろう」(株式会社クレディセゾン、株式会社CONNECT共催)における東証講演の内容の一部を抜粋してご紹介いたします。

本オンラインセミナーはJPXアカデミー公式Youtubeチャンネルから視聴可能です。

ETFとは?

ETFとはExchange Traded Fundの略称で、取引所で取引可能な投資信託を指します。イギリスのフィナンシャルタイムズ紙では、「過去15年間で最も成功した金融商品だ」と言われており、特に欧米では人気の高い商品です。

ETFのポイントは大きく2点あり、

1点目は、取引所に上場し、株式同様4桁コードが付されており、リアルタイムで売買できるという点です。

2点目は、日経平均株価やTOPIXなど特定の指標に連動するように設計されている点です。

これらの特徴を踏まえ、投資信託と株式のいいとこ取りをした、ハイブリッド商品と覚えてください。

ETFと投資信託の違いは?

一般の公募投信とETFの違いですが、ポイントは、青枠で囲った2点になります。

1点目は、「取引時間」と「取引の値段」です。公募投信の場合は、1日1回しか値段がつかず、発注した時点ではいくらで値段が付くのがわからないのですが、ETFは取引時間であればリアルタイムで価格が変動し、自分の好きな値段で指値注文することも可能です。

2点目はコストです。コストは大きくイニシャルコスト・ランニングコストに分けられます。

まずランニングコストに該当するものが、「信託報酬」です。こちらはファンドを保有する限り日々発生するコストで、身近な例に例えると、賃貸物件の家賃、習い事の月謝にあたるものですが、ETFと公募投信を比べると、かなりETFのほうが低いことがわかります。

次にイニシャルコストに該当するものが、「取得時コスト」です。賃貸物件の礼金、習い事の入会金にあたるものですが、ほとんどの公募投資信託には販売手数料が発生します。

一方ETFは売買手数料のみとなっています。本セミナーを共催いただいたCONNECTにおいても、売買手数料は非常に低く、毎月一定回数の取引は手数料無料というサービスも実施されています。

日本でもETFの利用は急拡大中

日本でもETF投資の流れが急拡大しています。

2011年に2.7兆円だったETFの残高が、2020年末ではその20倍以上、日銀のETF買いの影響も一定程度大きいのですが、54兆円以上の規模まで拡大しています。

私共東証では、こうしたニーズの高まりに応えるべく、常時ETFラインナップの拡充に注力しておりまして、右側グラフのように東証のETF銘柄数も、2021年末時点で250銘柄、ETN27銘柄と合わせて合計277銘柄まで拡大しています。

多様なジャンルのETFで分散投資を実現

東証上場のETF、ETNには日本株、外国株、外国債券、不動産、商品等様々なアセットクラスが揃っています。

このラインナップをフルに活用いただき、異なる値動きをする複数のアセットクラスに少しずつ分散投資するのも有効な選択肢の一つと思います。

(本セミナーでは、各資産に投資するETFの特性および活用法について、大きく11のジャンルに分けて紹介しております。以下は、このうち外国株式に連動するETFのご紹介になります。)

最近銘柄数、売買ともに増加しており、そのリターン面での魅力もあいまって、利用が大きく拡大している外国株式ETFですが、国別の代表的な指数に投資するETFの対象について挙げております。

例えばアメリカであればS&P500、英国ならFTSE100、その他全部で8か国を代表する指数に投資するETFをご用意しておりますが、これらに加え、最近では全世界に投資するMSCI ACWI、先進国へ投資するMSCI KOKUSAI、新興国に投資するMSCIエマージングなど、パッケージタイプのETFも揃ってきております。

「アメリカに行かなくても、いま、アメリカが買える」というスローガンのもと、東証では近年アメリカ物のETFを拡充中です。

米国上場ETFの取引経験はあるけれど、東証上場の米国ETFは取引したことがないという方におかれましては、売買手数料等の保有コストの面では優位性があるという見方もできますので、こちらもご参照いただきつつ、ぜひ東証上場の米国ETFのお取引をご検討いただけますと幸いです。

お役立ちETF情報収集法

東証マネ部!サイト内にETFの情報を網羅したETF銘柄検索ツールがあり、各銘柄の詳細情報や、どんなETFがあるのかなど、条件検索することも可能です。条件検索をする前に、例えば「国内株」を選択すると、さらに日経平均やTOPIXなどに絞り込むことができ、「外国株」を選択すると、先進国や新興国に絞り込むことも可能です。

そして結果表示を押したのち、「銘柄コード順」「分配金利回りが高い順」「信託報酬が低い順」「年間騰落率が高い順」「最低買付金額が低い順」など、様々な条件で並び替えることも可能です。

最後に「東証公式ETF・ETN名鑑」のご紹介です。東証上場のETF・ETN銘柄の全銘柄について、1銘柄1ページを使い、各銘柄の概要・パフォーマンス・ファンド組入銘柄・情報ベンダーコード・対象指標の概要など、一通りの内容が紙媒体でお読みいただける冊子となっております。具体的な紙面構成等はこちらをご参照ください。

まとめ

「人生100年時代」と言われる昨今、資産形成の重要性がますます増してまいります。

その資産形成の選択肢の一つとして有効な手段であるETFを、皆様のポートフォリオに加えていただけることになれば、大変ありがたく思います。

(東証マネ部!編集部)

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