投資にはこれといった終わりや定年というものはなく、続けたいと思えばいつまでも続けることができる。現在投資を実践している会社員は、投資をやめる時のことについてはどう考えているのだろうか？ 運用益を目指した投資を行っている、全国の20〜50代の会社員182人を対象に調査した。

Q. 投資をやめるタイミングについて一番お考えに近いものはどれですか？

一定の年齢に達したらやめたい 10.5％
一定の目標額に達したらやめたい 22.6％
大きなお金が必要になるタイミングでやめたい 9.3％
投資は一生続けていきたい 32.4％
その他 0.5％
やめ時は特に考えていない 24.7％

「投資は一生続けていきたい」人が最多で32.4％であった。次に多かったのは「やめ時は特に考えていない」の24.7％で、投資をやめることを想定していない人が57.1％と過半数を占めた。

年代別に見ると、「一定の目標額に達したらやめたい」とした人は20代で30.8％、30代で30.4％、40代で17.4％、50代で7.9％となり、20代と30代では最多となっていた。若い世代は目標額の達成をゴールと考える人が多くなるようだ。

何らかのやめ時を想定している会社員の中では、「一定の目標額に達したらやめたい」が一番多い22.6％となった。「一定の年齢に達したらやめたい」が10.5％、「大きなお金が必要になるタイミングでやめたい」が9.3％と続く。

やめ時を想定している人に、その詳細を教えてもらった。

Q. 目標額を教えてください。

300万円未満 2.4％
300万円〜500万円未満 24.4％
500万円〜1,000万円未満 22.0％
1,000万円〜2,000万円未満 17.1％
2,000万円〜3,000万円未満 4.9％
3,000万円〜4,000万円未満 0.0％
4,000万円〜5,000万円未満 2.4％
5,000万円〜1億円未満 14.6％
1億円以上 12.2％

「一定の目標額に達したらやめたい」とした人が想定している目標額は、「300万円〜500万円未満」が最多で24.4％だった。「500万円〜1,000万円未満」が22.0％、「1,000万円〜2,000万円未満」が17.1％と続き、2,000万円未満とした人が65.9％を占めた。

他方で、5,000万円以上を目標とした人も26.8％いた。1,000万円前後の現実的な目標を持つ人と、億に届くほどの大きな目標を持つ人にはっきりと分かれるようだ。

Q. やめ時と考えている年代を教えてください。

30代まで 0.0％
40代まで 15.8％
50代まで 15.8％
60代まで 36.8％
70代まで 26.3％
80代まで 5.3％
その他 0.0％

「一定の年齢に達したらやめたい」とした人が想定している年代は、「60代まで」が一番多く36.8％であった。次に多いのは「70代まで」の26.3％で、やめ時を60代以上と想定している人が3分の2以上を占める結果となった。現役時代は投資をしていたいと考えている人が多いようだ。

Q. やめ時と想定しているタイミングを教えてください。

子どもの大学などへの進学 41.2％
自宅の購入 41.2％
大きな病気やケガ 11.7％
介護が必要になった時 0.0％
その他 5.9％

「大きなお金が必要になるタイミングでやめたい」とした人が想定しているタイミングは、「子どもの大学などへの進学」と「自宅の購入」がそれぞれ41.2％だった。人生の大きな節目に備えることを目的としている人が多いようだ。

投資のやめ時は想定していない人が多かったが、やめ時を考えている人の中では現実的な目標額を出口と考えている人が多いようであった。投資はコツコツと続けることで成果が上がり、一生現役でいられる世界でもあるので、長くつきあっていくことをおすすめしたい。

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（三田祐介）

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調査方法：インターネットによる調査
調査時期：2021年8月
調査対象：全国20〜50代の会社員
有効回答数：435件