「投資INSIDE‐OUT」

デジタル社会で再燃する「アナログ消費」 ~経済キーワード(10)~

提供元:三井住友トラスト・アセットマネジメント

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「投資INSIDE-OUT」~経済キーワード~では、足元の国内外経済を理解するために重要なキーワードについて解説します。

コロナ禍で減速したコト消費に続く消費のトレンドは?

国際レコード産業連盟が3月22日に公表した2021年の世界の音楽市場の売上は、前年比+18.5%の259億ドルとなりました。7年連続の増加で統計開始以降最大の伸び、売上は今世紀最高を記録しました。

2021年の成長はストリーミングが牽引し、前年比+24.3%の169億ドルで全体の65%を占めました。なかでもサブスクリプション(一定期間の定額利用)の売上は前年比+21.9%の123億ドルとなり、全体の成長に繋がる鍵になったとしています。

※音楽などのデータを受信しながら同時に再生を行う方式

2021年に特徴的だったのは、20年近く減少傾向にあった「フィジカル(実物メディア)」の売上が、前年比+16.1%と増加に転じたことです。そのうち、CDは特にアジア地域での成功を受けて今世紀初めて増加しました。

また、人気が再燃しているアナログレコードは、前年比+51.3%となり、2020年(同+25.9%)から伸びが大幅に拡大しました。「フィジカル」であるアナログレコードの魅力として、盤面についた傷やホコリで起きる独特の音質の心地よさや、デザインが映える大きなジャケット、などが挙げられています。

アナログ回帰の動きはカメラ市場でも見られます。2021年の世界のデジタルカメラ出荷額は前年比+16%と4年ぶりに増加しました。SNS(交流サイト)の普及による発信機会の増加を背景に、プロや愛好家以外にも高級機種を求める動きが広がっている模様です。

また若年層では、カメラ自体のファッション性や、その場でプリントできるといった点からインスタントカメラの人気が高まっているようです。富士フイルムが2021年12月に発売したインスタントカメラは、クラシックなデザインに加え、100通りの撮影エフェクト機能やアナログな操作感などから、同月の国内デジタルカメラ販売台数シェアで首位を獲得しました。

社会のデジタル化が進む中だからこそ、独自の特徴があるアナログ式商品は一定の支持を得るのかも知れません。

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(提供元:三井住友トラスト・アセットマネジメント)

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