味を覚えたらやめられない?
株主優待はもらったことある?どんなものをもらった?
株式を持つ楽しみの1つに株主優待があり、多くの企業が魅力的な優待を提供するよう工夫している。投資を行う会社員はこうした株主優待をどう受け止めているのだろうか? 運用益を目指した投資を行っている、全国の20〜50代の会社員182人を対象に調査した。
Q. 株主優待のある株式を所有していますか?
現在所有している 52.2%
現在所有していないが、所有していたことがある 17.6%
所有したことがない 30.2%
52.2%の人が株主優待のある株式を現在所有している。「所有していたことがある」人の17.6%を合わせると、69.8%の人に株主優待のある株式の保有経験があった。
投資歴別に見ると、株主優待のある株式を現在保有している人の割合は投資歴1年未満で11.8%、1年〜3年未満で41.9%、3年〜5年未満で61.5%、5年〜10年未満で70.0%、10年〜20年未満で57.1%、20年以上で81.3%だった。
投資歴1年未満の人の保有率が際立って低くなっており、初めての株式購入の際には株主優待までは考慮されていないことがうかがえる。投資歴が長くなってくると保有率が大幅に高くなる傾向がある。
Q. 得たことのある株主優待の内容を教えてください。
発行企業が製造・販売する商品 44.9%
発行企業のサービスの割引・優待券 59.1%
一般的な食品や日用品など 44.1%
カタログギフト 27.6%
金券類 35.4%
その他 4.7%
(複数回答)
「発行企業のサービスの割引・優待券」が最多の59.1%となり、次点は「発行企業が製造・販売する商品」の44.9%だった。この2つの少なくとも一方を得たことのある人は78.0%にのぼった。
以降、発行企業と直接には関係しない「一般的な食品や日用品など」が44.1%、「金券類」が35.4%と続く。
Q. 株主優待でもらったモノを具体的に教えてください。
「パークチケット」(男性、50代)
「航空半額券、食用油、インスタント麺、ホテル割引券、フェリー割引券、缶詰、サプリメント、お肉、パックご飯、スポーツ店の金券、ファミレスの金券、クオカードなど」(男性、50代)
「缶詰詰め合わせ」(男性、50代)
「デパートの株主優待カード」(女性、40代)
「お菓子」(男性、40代)
「化粧品、生活用品、映画チケット、スポーツクラブ利用券」(女性、40代)
「お食事券、鉄道割引券、航空割引券、食料品」(男性、50代)
「株主限定のビール」(男性、40代)
「クオカード、缶詰、カレンダー、青汁」(女性、40代)
「クオカード、テイッシュとトイレットペーパー、お米、テーマパークの入場券、缶詰、調味料」(女性、50代)
「りんごジュースや缶ジュース、カタログ、外食店で使える無料券や優待券」(男性、20代)
「企業の商品券、テーマパーク入場券」(男性、50代)
「クオカード、お水、ラーメン、長期保存食、地域の名産品など」(女性、40代)
「化粧品、商品券、店頭で使えるポイント、カタログギフト、割引券、食べ物(そうめん、お米、もつ鍋など)、日用品」(男性、50代)
「カタログギフト、スーパー銭湯の入浴券、お米券、お買い物優待券」(男性、20代)
「電子レンジ」(女性、20代)
「皿」(男性、20代)
多数のモノを列挙してくれた人が多く、株主優待を満喫している様子がうかがえた。食品や日用品など、日常生活で使える身近なものが目立つ。
多種多様な回答のある中でも、「クオカード」を挙げた人が11.0%と目立って多く、株主優待で提供される金券類として定番となっているようだ。
Q. 投資対象を決める上で株主優待をどの程度重視しますか?
株主優待を主な目当てとして株式を購入している 19.1%
銘柄選びの材料の1つとして株主優待も考慮に入れている 50.3%
株主優待の価値をお金に換算し配当に含めて考えている 10.8%
株主優待は投資対象の選定では考慮に入れない 19.8%
「銘柄選びの材料の1つとして株主優待も考慮に入れている」という人が過半数の50.3%を占めた。79.2%の人が株主優待を何らかの形で考慮に入れていた。
投資を行っている会社員の7割近くが株主優待のある株式に投資したことがあり、8割近くの人が投資銘柄の選定の際に株主優待を考慮に入れていた。株主優待は投資の楽しみの1つとして広く受け入れられているようだ。
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「あなたご自身に関するアンケート」
調査方法:インターネットによる調査
調査時期:2021年8月
調査対象:全国20〜50代の会社員
有効回答数:182件