東証市場再編

【新市場ストーリー】第5話 3つの舞台 ~3つの新市場区分、特徴は?~

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※この記事はJPX「新市場区分特設サイト」上で2021年12月21日に掲載した記事の再掲載です。
第4話はこちら

登場人物

あらたくん
・市場 新(いちば あらた) 22歳男性
・東証一部上場企業・兜商事に勤めはじめた新入社員
・東証二部上場企業・日本橋造船で技術職として勤める父、マザーズ上場企業・フューチャーバイオで研究職として勤める兄がいる
・父の勧めで東証一部の会社に入社したが、「東証一部」がなくなると聞き、焦っている
・カブノさんは職場の先輩

カブノさん
・株野 未来(かぶの みらい) 30歳女性
・前職は証券会社だったため、市場区分見直しについて関心はあるが、詳しくは知らない
・証券会社勤務時代のつながりで、東証にタスクさんという知り合いがいる

 

タスクさん
・成長 助(なるなが たすく) 28歳男性
・東証上場部に在籍
・市場区分見直しについて色々教えてくれる

 

 

(カブノさん)
市場区分見直しを行う理由はわかったけれど、新しい「プライム市場」「スタンダード市場」「グロース市場」はどんな市場なのかしら?

(タスクさん)
それぞれのコンセプトをご紹介しましょう!
まず、プライム市場は、グローバル目線の経営で国内外の資金を受け入れつつ、世界経済を導いていく企業向けの市場です。
キャッチコピーは「ともに次の世界をリードする」市場としています。

(あらたくん)
そんなキャッチコピーまであるんですね!

(カブノさん)
プライム市場は海外を意識した市場なのね。

(タスクさん)
次に、スタンダード市場は、上場会社として日本国内や各地域の経済の活性化に貢献し、日本経済の中核を担っていく企業向けの市場です。
「ともに経済の真ん中をつくる」市場として覚えてもらえれば嬉しいですね。

(カブノさん)
上場会社ならではの安心感を持ちつつ、日本を支えていく会社たちってことね。

(タスクさん)
最後に、グロース市場は、高い成長可能性を秘め、未来に向けて新たな挑戦を重ねていく企業向けの市場としています。
「ともに新たな可能性をひらく」市場として位置付けています。

(あらたくん)
おおー、何だかかっこいいです!

(カブノさん)
そういえば、前に飲み会をしたときに話題になったけれど、若葉飲料はグロース市場に上場するそうよ?
さすが新作ドリンクをどんどん発売するベンチャー企業ね。

(タスクさん)
すでにどの市場に上場するか自ら公表されている会社もありますね。海外でも人気のグローバルビバレッジ社はプライム、日本の伝統的な酒造会社・ニッポン酒造はスタンダードを選択したと発表しています。

(あらたくん)
それぞれの市場のイメージが掴めてきました!

(タスクさん)
そして、前にも少し話したけれど、重要なのはそれぞれの市場区分が並列関係にあること。
今までは、市場第一部と第二部の関係のように市場間で階層構造にあったんだけど、これからはそうじゃなくて、お互いに並列しているという関係性にしたんだ。

(カブノさん)
なんでそうしたの?

(タスクさん)
今回の見直しでは、様々な会社の成長を支えられるように、コンセプトが異なる3つの市場区分をご用意しました。
それぞれは単に「異なる」ということであって、良しあしではないんです。

(あらたくん)
つまるところ、「みんな違ってみんないい」ってことですね!

(タスクさん)
はは、そのとおりだね。
そして、上場会社には、それぞれ異なる市場区分のうち、どこが自社に最もあっているか、どこで一番成長できるかを考えてもらえれば嬉しいと思っているんだ。

(カブノさん)
3つの新市場区分は、上場会社が活躍するための「舞台」といったところかしらね。
投資家としても、それぞれの舞台で頑張る上場会社を応援していきたくなるわね。

(タスクさん)
投資家の応援を受けて、上場会社がさらに成長できれば、好循環につながりますね。
続いて、もう少し詳しく、各市場区分の上場基準のお話をしますね!

第6話へつづく)

用語解説

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