【新市場ストーリー】第7話 新年のはじまりには ~新市場区分の所属先、いつ公表?~
※この記事はJPX「新市場区分特設サイト」上で2021年12月28日に掲載した記事の再掲載です。
第6話はこちら。
登場人物
あらたくん
・市場 新(いちば あらた) 22歳男性
・東証一部上場企業・兜商事に勤めはじめた新入社員
・東証二部上場企業・日本橋造船で技術職として勤める父、マザーズ上場企業・フューチャーバイオで研究職として勤める兄がいる
・父の勧めで東証一部の会社に入社したが、「東証一部」がなくなると聞き、焦っている
・カブノさんは職場の先輩
カブノさん
・株野 未来(かぶの みらい) 30歳女性
・前職は証券会社だったため、市場区分見直しについて関心はあるが、詳しくは知らない
・証券会社勤務時代のつながりで、東証にタスクさんという知り合いがいる
タスクさん
・成長 助(なるなが たすく) 28歳男性
・東証上場部に在籍
・市場区分見直しについて色々教えてくれる
(あらたくん)
カブノさん、もう今年も終わりますね。
(カブノさん)
今年も一年早かったわね。あらたくんはどんな年だったかしら?
(あらたくん)
社会人生活が始まって、息つく暇もなく12月になってしまいました。カブノさんはいかがでしたか?
(カブノさん)
私も忙しい年だったわ。でも、市場区分見直しへの対応に向けて、隣の総務部はもっと忙しかったようね。
(あらたくん)
そういえば、うちの会社もどこの市場にいくかを選ばないといけないんでしたよね。
(カブノさん)
そうそう、どこの市場区分に行くかを取締役会で決議したうえで、12月末までに東証に申請する必要があるらしいのよ。
(あらたくん)
「取締役会で決議」ってどういうことですか?
(カブノさん)
役員さんたちの会議で、しっかりと議論をして決定をするということね。
(あらたくん)
会社の今後のあり方を決める大事なことですもんね。
(カブノさん)
そうね。タスクくんも、この前、「どこが自社に最もあっているか、どこで一番成長できるかを考えてもらえれば嬉しい」って言ってたわね。
(あらたくん)
あれ、そういえば、どこの市場区分に行くのかは、上場会社が自分たちで決めるのですか?
(カブノさん)
そうそう、自社に適した市場区分を、各社が主体的に選択するの。
(あらたくん)
申請が終わったら、そのあとはどうなるのですか?
(カブノさん)
各上場会社が所属することになる新市場区分を、一覧形式で東証が公表することになっているわ。
2022年1月11日公表予定とのことよ。
(あらたくん)
そして、4月4日に、新たな市場がスタートするということですね。
(カブノさん)
4月4日には、東証でセレモニーも行われるんだって!
例年だと、年末最後の大納会と、年始最初の大発会のセレモニーがあるけれど、2022年は4月4日も注目ね。
(あらたくん)
中継とかもしてほしいですね、新年が待ち遠しいです!
・・・あれ、そういえば、全ての上場会社が、新市場区分のうちいずれかを選択するということは、僕が持っている株も、どこかの市場区分に行くということですよね?
(カブノさん)
もちろんそのはずよ。
タスクくんも、1月11日の公表に先立って、どの市場を選択したか自ら開示している会社もあるって言っていたし、ちょっと見てみようか・・・
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※ 新市場区分の選択に関する開示は任意で行われているものであり、上場会社によっては、開示をしていない場合もあるため、ご注意ください。
(第8話へつづく)