お金の話は人にはしにくい部分もあるが、良いものは人にも勧めたくなるものでもある。自分の利害を抜きにして、投資は純粋に人にお勧めしたくなるものなのだろうか？ 全国の20〜40代の会社員732人を対象に調査した。

Q. 投資を人に勧めていますか？

※お仕事としてではなく、プライベートで勧めているかをお答えください。

積極的に勧めている 8.2％
機会があれば勧めている 24.3％
現在は勧めていないが、勧めてみたいと思っている 15.7％
現在は勧めていないし、勧めたいとも思わない 51.8％

投資に興味のない人も含めた全体では、「現在は勧めていないし、勧めたいとも思わない」人が過半数の51.8％を占めたが、投資経験者に限定した結果だとこうなる。

積極的に勧めている 14.1％
機会があれば勧めている 39.5％
現在は勧めていないが、勧めてみたいと思っている 16.9％
現在は勧めていないし、勧めたいとも思わない 29.5％

最多は「機会があれば勧めている」の39.5％となった。「積極的に勧めている」の14.1％と合わせると過半数の53.6％が投資を人に勧めている。

投資経験者を男女別に見ると、「機会があれば勧めている」と「積極的に勧めている」の合計は男性の47.7％に対し女性では60.4％に達した。女性の方が人と共有しようとする傾向が強いようだ。

投資を人に勧めているか勧めたいと思っている投資経験者に、どんな人に勧めている（勧めたい）かを訊いた。

Q. 投資をどんな人に勧めていますか？（勧めたいですか？）

自分の子ども 15.7％
子どもを除く家族 20.7％
親戚 9.7％
友人や私的な知人 30.1％
会社の同僚・部下・上司 14.4％
仕事上の取引先やお客様 3.0％
インターネットやSNS上だけでの知り合い 3.9％
その他 0.3％
わからない％ 4.4％
（複数回答）

勧める（勧めたい）相手は「友人や私的な知人」が最多で30.1％だった。以降、「子どもを除く家族」が20.7％、「自分の子ども」が15.7％と続く。家族と友人・知人が主なお勧め先と言えそうだ。

子どもがいる人に限定すると、最多の相手は同じく「友人や私的な知人」の31.0％だが、次点は「自分の子ども」の26.9％となった。実際に子どもがいる人では自分の子どもにも勧めたいという人が少なくないようだ。

Q. 投資を人に勧めている、または勧めたい理由を教えてください。

「一緒に情報交換とかもしていけそうだから」（女性、20代）
「興味があるので、一緒に勉強しようと勧めています」（女性、30代）
「友人にも潤ってもらって一緒に旅行に行きたいから」（女性、40代）
「一緒に相談できる友達が欲しい」（女性、20代）
「投資仲間が増えると会話が弾むから」（男性、20代）
「話し相手がいると心強いので」（女性、30代）
「自分がやってみて勉強になったから」（女性、30代）

「みんなで楽しめる人生にしたい」（男性、30代）
「興味のある人には積極的に勧めてみんなで良くなりたいから」（女性、20代）
「みんな豊かになるように」（男性、40代）
「共に資産を増やせたらいいと思うので」（男性、40代）
「みんな損してると思うから。なんなら私が運用するから、お金を預けて欲しい」（女性、20代）
「自分が投資で豊かになったので、他の人も同様に投資で豊かになってもらいたいと思うから」（男性、40代）

「みんなが投資に対していい印象を持てば日本株が強くなる可能性があるから」（男性、20代）
「お金を眠らせている人がいるため」（男性、20代）
「これからの時代に必要不可欠だと思うから」（男性、30代）
「もっと日本に投資の良さを広げたい」（男性、30代）
「お金に働いてもらうサイクルを作ってほしい」（男性、40代）
「全体のマネーリテラシーを上げるため」（女性、20代）

「投資について詳しくなくても資産を増やすことができたから、自分でもできたということを勧めたい」（女性、30代）
「自分がもっと早く投資していれば良かったと思うから」（女性、30代）
「良いと思うものは人に勧めたくなるから」（女性、30代）
「自分が成功したら、大体の人はいけると思うから」（男性、30代）
「お得な情報は共有したいから」（男性、30代）

「家族の将来のために協力するため」（男性、30代）
「自分だけではなく、家族も裕福とは言わないまでも少しでも資産を増やせれば、幸福度が上がると思うから」（女性、30代）
「家族もお金が増えるようにすればより効果が上がるから」（男性、30代）
「老後の備えとして、家族だけには」（男性、40代）

【自分の子どもに勧めたい人】
「資産を増やすには、投資だと思うから」（男性、40代）
「後々投資を始めておかないと困るから」（女性、40代）
「賢くお金を運用する知識を身につけてほしい」（女性、20代）
「将来役に立つから」（女性、20代）
「きちんとした知識があれば投資は怖くないと教えていきたい」（女性、40代）
「始める始めないに関係なく知識は得て欲しいので」（女性、30代）
「将来困ってほしくないから」（女性、40代）
「慣れて欲しいから」（女性、40代）
「将来のために、少しでも知っておくといいと思ったので」（女性、30代）

仲間を作っていきたい人、自分にとって良かったので共有したい人、日本経済全体を活性化させたい人、将来を考えて家族に勧める人など、投資をお勧めしたい理由にもさまざまな角度があった。

中でも、自分の子どもに勧めたい人の回答には、やはり子どもの将来を考えて今のうちに教えておきたいという気持ちが滲んでいた。

投資を経験した会社員は人にも勧めたい傾向があり、勧める対象として自分の子どもを挙げる人も多かった。投資の実践者にとって投資は純粋に「良きもの」と考えられていることが窺える結果であった。

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「あなたご自身に関するアンケート」
調査方法：インターネットによる調査
調査時期：2022年3月
調査対象：全国20〜40代の会社員
有効回答数：732件