インタビュアー小島瑠璃子、お金の話聞いてきます!「投資経験者が『ロボアドバイザー』を使う理由って?

こじるりが「ウェルスナビ」役員に直撃!ロボアドバイザーが支持されるワケとは?

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前回、全自動の資産運用サービスを提供しているウェルスナビにお邪魔して、「ロボアドバイザー」の特徴と仕組みについて聞いた。

そのなかで小島瑠璃子さんが気になったのは、「ロボアドバイザー」が生活に与える影響とこれからの展開。今回もウェルスナビ執行役員の牛山史朗さんに、小島さんの疑問に答えてもらおう。

自分の時間は仕事や趣味に充てて「投資はプロに任せる」という選択肢がある


小島「ウェルスナビのサービスは、資産運用の裾野を広げるきっかけのひとつになると思いますが、牛山さんはこの事業にどのような魅力を感じていますか?」

牛山「かつての日本は働いていれば給料が上がり、定年を迎えれば退職金や年金がもらえて、生活が成り立っていました。しかし、今は転職することが当たり前になっていて大きな退職金が期待できなかったり、年金に対する不安も募っていたりするため、働きながら資産運用したいと考えている方は増えていると感じています。そういった方がスマートフォンだけで資産運用を任せられるサービスは、とても重要ですし、たくさんの人のお金の悩みを解決できるのではないかと思っています」

小島「時代のニーズに合わせて、サービスの形も変化しているというわけですね。ウェルスナビは2015年創業とのことですが、それまで牛山さんは何をされていたのですか?」

牛山「私は新卒で信託銀行に入りました。その後、証券会社に転職し、金融工学を扱う部署に所属していました。そのときに、大手の証券会社では、個人のお客様に対して金融工学を生かしたサービスを思い通りに提供することが難しいと感じて、当時立ち上げられたばかりだったウェルスナビに参画したという経緯です」

小島「金融工学を学んでいると、ユーザーの方々ももっと金融リテラシーを高めて自分で投資をしていくといいのに、と思ったりしませんか?」

牛山「全員が投資に時間をかける必要があるかというと、そうは考えていません。私は金融工学を仕事にしているので金融について勉強しますが、多くの方は本業がありますし、休みの日には楽しみたい趣味もあるでしょう。投資に時間を費やすことで、本業や趣味の時間が減ってしまうのはもったいない。もちろん投資を楽しめる方は自分で進めてもいいですし、投資はプロに任せるという選択肢もあっていいと思っています」

小島「投資のことを考えると、考えすぎて前に進めず、人に任せたいと思うときがありますもんね。ところで、2015年創業というと、NISAはもう始まってました?」

牛山「一般NISAは始まっていました。当時から『ロボアドバイザーでNISAを使いたい』という声はたくさんいただいていて、2021年2月にようやく『おまかせNISA』というサービスを開始しました」

小島「『おまかせNISA』のことはまったく知らなかったんですが、すごくきれいなトスを上げた感じですね(笑)」

牛山「素晴らしい流れです(笑)。金融庁のデータを見ると、開設されたNISA口座のうち、3分の1程度が1年間使われていないことがわかったんです。NISA口座を利用しない理由を調査してみると、『NISAで何を買ったらいいかわからない』『制度が複雑で始め方がわからない』という声が多かったこともあり、ウェルスナビの仕組みでNISAを使えるようにしようと動いていきました」

小島「サービス開始から1年半ほど経っていますが、どのくらい利用されていますか?」

牛山「2022年6月時点で、当社のサービスを利用してくださっている約34万人のうち、4.4万人が『おまかせNISA』を利用されています。利用された方からは『NISAもお任せできるのは便利』という声をいただいています」

投資経験者が「ロボアドバイザー」を利用する理由


小島「投資初心者が投資をお任せできることが『ロボアドバイザー』の魅力だと感じていたのですが、ウェルスナビのユーザーアンケートを見ると、ユーザーの7割が投資経験者なんですね。なぜ、投資経験のある方が、手数料を払ってでもお任せするのでしょう?」

牛山「小島さんもつみたてNISAなどで投資を経験されていると伺いましたが、自分のお金の変動を見るとドキドキしませんか? 特に金額が下がったときは、もっと下がってしまうんじゃないかと考えて、投資から手を引いてしまう人が多いのです。経験者ほど、自分一人で運用を続けていくことの難しさを知っているので、続けるためのサポーターとして『ロボアドバイザー』を選んでいるのだと思います。我々も金額が変動した理由など、その時々に合った情報を伝えて、納得して続けていただけるように工夫しています」

小島「サポートしてくれる人がいると思うと、心強いですよね」

牛山「そう感じてほしいですね。また、長期的に運用を行うと、リバランスが必要になります。リバランスとは、ポートフォリオの割合を最適に保つように投資商品を売り買いしてメンテナンスすることです。例えば、株式8割・債券2割で運用し、株価が上がって株式の割合が9割に増えたとします。こうなると想定よりもリスクを取りすぎていることになるので、株式の一部を売って債券を買うという調整が必要になるんです」

小島「その売り買いを自分でやるとなると、果てしない労力がかかりますよね」

牛山「そうなんです。ウェルスナビではリバランスも自動的に行うので、その手間も生活から切り離すことができます。このようなことが投資経験者の方にも利用していただいている理由だと思いますし、実際に使っていただくと体感できる部分だと感じています」

小島「ユーザーに投資経験者が多いのも納得です」

資産運用を世に広めていくうえでのライバルは“預貯金”


小島「『ロボアドバイザー』も含め、今後の展開で考えていることはありますか?」

牛山「『ロボアドバイザー』はこれまで同様に続けていくことを前提として、将来的には資産運用以外のお金の悩みも解決できるようなサービスを展開していきたいと考えています」

小島「お金に関することがひとつの金融機関で済むと、ユーザーとしてもとてもありがたいです」

牛山「そうですよね。日本では、身近な人とはお金の話をしないという文化が根強いと感じています。そのため、お金の悩みが解決されずに悶々としている方も多いと思うので、抱えている悩みを解消できるようなサービスを届けていきたいですね」

小島「会社を成長させていくなかで、ライバルになるのは?」

牛山「難しい質問ですね。いろいろ考えてみると、ライバルと呼べるのは“預貯金”ではないでしょうか」

小島「まさかの答えでした」

牛山「今は、投資をしない人が大多数だったところから資産運用の必要性が広まり始めている段階にあるので、同業他社や近いサービスは競うのではなく、支え合う方がいいと思うんですよね。そして、重要なのは、増える力を残している預貯金に、いかにお金を増やす運用の世界に来てもらうかということになるので、そういう意味でライバルかと思います」

小島「日本の個人資産の半分は預貯金っていわれてますよね」

牛山「そうなんです。投資をしていない人はまだまだたくさんいます。そういった方にもスムーズに投資の世界に来ていただけるよう、我々も資産運用を始めやすいシステムを構築し、お金を生かす方法をしっかり伝えていけたらと考えています」

小島「ウェルスナビで資産運用を始めて、投資の世界を知って、そこから自分でもやってみようかなって次のステップに進む人も出てくるでしょうしね」

牛山「そうなってほしいですね。投資は、最初に経験したもので印象が決まってしまうので、スタートから必要以上にリスクの高いところに足を踏み入れて大きくお金を減らしてしまうと、二度とやりたくないと感じてしまうものです。それは非常にもったいないので、ウェルスナビのサービスで『長期・積立・分散』の理論を用いた投資を行い、リスクをコントロールした運用を経験していただくのがベストなのかなと思っています」

小島「投資の選択肢のひとつとして、私も考えてみようと思います」

「ロボアドバイザー」を活用することで、効率的な資産運用をしながら、仕事や趣味にまい進できる。生活を豊かにする選択肢のひとつを知ったことで、小島さんの投資ライフもますます有意義なものになっていきそうだ。

(取材・文:有竹亮介/verb 撮影:森カズシゲ)

連載は今回が最終回となります。小島さんありがとうございました!

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