2022年から高校の家庭科授業でも触れられることになった「投資信託」。今では身近なものになりつつあるが、実際、どのくらいの人が投資信託を購入した経験があるのだろうか。また、投資信託はどこで購入し、購入先は何を基準に選んでいるのだろうか。今回は、全国20〜40代の社会人を対象に、投資信託への投資経験や購入先を選んだ理由について調査を行った。

Q1. 投資信託への投資を行っていますか？

行っている　71.9％
行ったことがあるが現在は行っていない　6.8％
行ったことがない　21.3％

現在、投資信託を行っている人の割合は約7割を占め、過去に行っていた経験がある人を含めると約8割という結果になった。

現在もしくは過去に投資信託を行ったことがある人に対して、どこで購入したのかについて詳細も聞いてみた。 

Q2. 投資信託はどこで買いましたか？（複数回答）

対面の証券会社　23.9％
オンライン証券（ネット証券）　74.5％
銀行　27.9％
信託銀行　18.4％
郵便局　15.3％
保険会社　7.4％
企業型DCで選択　5.8％
その他 0.3％

投資信託の購入場所としてもっとも多かったのは、オンライン証券で74.5％という結果になった。インターネット上で比較的簡単に口座開設や商品購入ができることから、多くの人に選ばれていることがうかがえる。

次いで多かったのは、銀行で27.9％と対面の証券会社で23.9％という結果になった。

次に、購入先を選んだ最大の理由について聞いてみた。
 

Q3. 購入先を選んだ最大の理由は何ですか？（複数回答）

身近さ・手軽さ　61.8％
手数料の安さ　62.6％
販売員のアドバイスやコンサルティング　27.4％
実利のあるキャンペーン　25.8％
ポイントで投資できたから　18.2％
その他0.5％

投資信託の購入先を選択する上で、もっとも重要視されている部分は「手数料の安さ」となった。投資信託の手数料は、一般的にオンライン証券（ネット証券）が安い傾向であるため、購入先としてもっとも選ばれている理由がわかる。

次いで、「身近さ・手軽さ」が61.8％という結果になった。同じく、オンライン証券はスマートフォンやパソコンなどのネット回線から簡単に口座開設が可能であるため、多くの人に選ばれている。

購入先を選択する理由として、1位2位と大差をつけられながらも、「販売員のアドバイスやコンサルティング」が3位で27.4％という結果になった。

投資信託は自分の資産を預け入れることから、「対面でサポートを受けたい」「安心できる人から購入したい」というニーズがあることがうかがえる。

これから投資信託を始めようと考えている人は、「購入先に何を求めるのか？」を明確にしておくことが大切のようだ。手数料を抑えながら投資したいのか、安心できる対面サポートを希望するのかなど、優先事項を明確にして購入先を選ぶと良いだろう。

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（林 裕二）

「お金に関するアンケート」
調査方法：インターネットによる調査
調査時期：2022年7月
調査対象：全国20～40代の社会人
有効回答数：483件