使っている証券口座の種類は?
投資にかかる税金はどうしてる?確定申告をしている人の理由は何?
日本政府が投資人口を増やす目的で作ったNISA制度。投資で得られた利益が非課税になる(税金がかからない)というお得な制度だ。投資をしている会社員は税金についてどう考えているのだろうか。全国の20〜40代の会社員を対象に調査を行った。
Q1. 一番よく利用している証券会社口座の種類を教えてください。
特定口座(源泉徴収あり 55.4%
特定口座(源泉徴収なし 14.9%
一般口座 13.9%
NISA口座(一般NISA、つみたてNISA、ジュニアNISA)15.8%
「特定口座(源泉徴収あり)」が55.4%と最多で、「特定口座(源泉徴収なし)」は14.9%という結果となった。「特定口座(源泉徴収あり)」は源泉徴収されるので自分で確定申告をする必要のない口座だ。やはり投資にはなるべく手間をかけたくないということか。NISA口座(一般NISA、つみたてNISA、ジュニアNISA)は非課税ではあるが15.8%と予想より少ない結果となった。
Q2. 投資の損益を確定申告したことはありますか?
ある 46.0%
ない 54.0%
僅差ではあるが、投資の損益を確定申告したことがない人の方が多かった。Q1の口座でいうと「特定口座(源泉徴収あり)」と「NISA口座(一般NISA、つみたてNISA、ジュニアNISA)」は確定申告が不要な場合が多い。今の主流としては、この2口座を選ぶことが多いはず。あえて確定申告をした理由を聞いてみた。
Q3. 確定申告を行った理由を教えてください。
一般口座または特定口座(源泉徴収なし)で投資を行ったため 40.5%
分離課税の対象にならない投資を行ったため(仮想通貨など) 28.9%
損失が発生して繰越控除を受けるため 22.0%
外国税控除を受けるため 7.4%
その他 1.2%
「一般口座または特定口座(源泉徴収なし)で投資を行ったため」が最多で40.5%だった。特定口座(源泉徴収あり)で損益通算ができるようになったのが2010年なので、それより前から投資をしている人が多いということか。「分離課税の対象にならない投資を行ったため(仮想通貨など)」も28.9%と多かった。仮想通貨投資をしている人が多くなっていると予想される。
投資をしている会社員が使っている口座としては「特定口座(源泉徴収あり)」が半数以上を占め、確定申告をせず投資をしている様子がうかがえる。確定申告をしている理由で一番多かったのが一般口座で投資を行ったためだった。仮想通貨投資の広がりも感じられる結果となった。
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知っておきたい「投資と税金」の基礎知識 Part.2 確定申告が必要なケースは?
(日野りえ)
「お金に関するアンケート」
調査方法:インターネットによる調査
調査時期:2022年7月
調査対象:全国20〜40代の会社員
有効回答数:483件