ロシア・ウクライナ戦争と投資の関係

ウクライナ情勢で気になることは?

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ロシアがウクライナへ軍事侵攻をはじめたのは2022年2月24日だ。現在もロシア・ウクライナ戦争は続いている。ロシアとウクライナは、この2国で、小麦、トウモロコシ、天然ガス、石油など多くの作物、資源を世界に供給していた。それが戦争により滞っている。世界経済への影響も計り知れない。インフレ率も上昇の一途をたどっている。世界的に経済の不安を感じている人が多いだろう。全国の20〜40代の会社員を対象に調査を行い、経済への不安要素について聞いてみた。

Q1. ロシア・ウクライナ戦争で経済に関して一番気になることは何ですか?

エネルギーと資源の供給・価格 32.8%
食料の供給・価格 24.2%
国際関係の変化 18.2%
SDGsへの影響 7.6%
日本国内の景況感 17.2%

やはり「エネルギーと資源の供給・価格」について心配している人が全体の3割を超えている。昨今の食料品の値上げもロシア・ウクライナ戦争が関係していることは周知のとおりだろう。案の定、「食料の供給・価格」を心配している人も2割弱いた。「日本国内の景況感」を案ずる人もいてロシア・ウクライナ戦争の日本への影響を危惧している声が多かった。

Q2.ロシア・ウクライナ戦争で関心を持つようになった銘柄はありますか?

資源・エネルギー関連銘柄 32.4%
食品・穀物関連銘柄 25.4%
海運関連銘柄 15.4%
防衛関連銘柄 16.2%
ロシア関連銘柄 10.6%

ロシア・ウクライナ戦争と投資銘柄の関連について聞いてみた。Q1と同じように、「資源・エネルギー関連銘柄」に関心を持つ人が最多で3割を超えている。それに続くのが「食品・穀物関連銘柄」で4分の1ほどを占めた。

Q3. ロシア・ウクライナ戦争で影響を受けそうな銘柄をお持ちですか?

資源・エネルギー関連銘柄 34.4%
食品・穀物関連銘柄 24.4%
海運関連銘柄 16.3%
防衛関連銘柄 13.6%
ロシア関連銘柄 11.3%

Q3はQ2と似たような結果となった。「資源・エネルギー関連銘柄」を持っている人が34.4%と最多だった。「食品・穀物関連銘柄」を持っている人がそれに続き24.4%いた。戦争前から保有しているため、関連銘柄に関心が高まっている人が多いのだろう。

Q4. ロシア・ウクライナ戦争で投資行動に変化はありましたか?

投資に積極的になった 29.6%
投資に慎重になった 29.0%
特に変化はない 41.4%

「特に変化はない」人が4割以上いた。ロシア・ウクライナ戦争に動じず普段の投資行動を変えない人が多数派ということか。一方「投資に積極的になった」人も「投資に慎重になった」人もほぼ同じで3割弱いた。

ロシア・ウクライナ戦争は非人道的なだけでなく世界の経済活動をも揺るがしている大きな出来事だ。投資においては普段と変わらず淡々と続けている人が多いが、これからの日本への影響に不安を抱いている人も多いと思われる。1日も早い戦争の終結を願わずにはいられない。

〈あわせて読みたい!〉
世界景気が後退しても投資すべきか?
投資の視点:ウクライナ危機と原油価格

(日野りえ)

「お金に関するアンケート」
調査方法:インターネットによる調査
調査時期:2022年7月
調査対象:全国20〜40代の会社員
有効回答数:873件

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