携帯料金の節約意識に迫る!
20〜40代の会社員が契約しているのは格安SIM?大手キャリア?
節約をしようと思ったとき、食費の節約をちまちまやるよりも毎月の固定費を削減するのが一番てっとり早く持続性も高い。固定費といえば通信費や光熱費、家や車の維持費などがある。その中でも簡単にできて節約効果も高いのが通信費の見直しだ。2020年9月に内閣総理大臣になった菅義偉の呼びかけで2021年3月から大手3キャリアの格安プラン「ahamo」「povo」「LINEMO」が提供されている。格安SIMはどこまで認知されているのだろうか?全国の20~40代の会社員1111人を対象に調査した。
Q1. 毎月の携帯電話料金は平均いくらくらいですか?(複数台所有している方は最も利用している1台について)
5,000円未満 40.8%
5,000〜1万円未満 33.1%
1万円〜2万円未満 15.8%
2万円〜3万円未満 4.3%
3万円以上 2.6%
わからない 2.0%
携帯電話を利用していない 1.4%
「5,000円未満」が40.8%で最多、「5,000〜1万円未満」が33.1%と2番目に多かった。「5,000円未満」の人は、格安SIMやキャリアのサブブランド、格安プラン、もしくは大手キャリアでも通信容量が多くない契約であると予想される。最近ではWi-Fi端末を別途契約し、自宅や外でPC・携帯電話の通信をまかなうといった手法もかなり多いようだ。「5,000〜1万円未満」以上の人は、大手キャリアだろう。格安SIM戦国時代が始まった2021年3月から1年以上たった今、格安SIM利用だけでなく様々な携帯電話料金の節約方法が認知されているということか。
Q2. 最も利用している携帯電話について、契約している携帯会社はどこですか?
キャリア(docomo・au・SoftBank・楽天モバイル) 53.3%
キャリアサブブランド(UQモバイル・ワイモバイル) 20.9%
キャリア格安プラン(ahamo、povo、LINEMO) 14.7%
格安SIM 9.3%
その他 0.1%
わからない 1.7%
大手4キャリアを使っている人が53.3%と最多だった。続いてキャリアのサブブランドや格安プランが続いた。純粋な格安SIMを使っている人は9.3%と少数で、楽天モバイルやキャリアの格安プランを使うなどして携帯料金を節約しているのだろう。
Q3. 携帯電話会社を選ぶ上で最も大切にしていることは何ですか?
月額基本料金 53.6%
サポート体制 15.9%
つながりやすさ(エリアカバー率) 23.1%
各種割引サービス 5.7%
その他 1.7%
「月額基本料金」を選ぶ基準にした人が53.6%と最多だった。2位は「つながりやすさ(エリアカバー率)で23.1%と約4分の1にとどまった。プラチナバンドを保有していない楽天モバイルでもエリアカバー率が広まっていること、その他の格安SIMはプラチナバンド対応の大手3キャリアの回線を使っていることが周知されているのだろう。「サポート体制」を気にする人は15.9%と少数派だった。20~40代の比較的若い年齢層なので、店頭でのサポートを必ずしも必要としないということか。
今回の調査は、全国の20~40代の会社員1111人を対象にしたものである。2021年3月からは、それまであった格安SIM会社だけでなく大手キャリアの格安プランなども出そろい、節約に敏感な人には携帯電話料金の節約が浸透していることがうかがわれる結果となった。
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(日野りえ)
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調査方法:インターネットによる調査
調査時期:2022年10月
調査対象:全国20~40代の会社員
有効回答数:1111件