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NISAが生まれ変わります!

2024年から始まる新しいNISA制度

提供元:光世証券

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株式や投資信託などの金融商品に投資をした場合、通常ですとこれらを売却して得た利益や受け取った配当に対して約20%の税金がかかりますが、税制優遇制度のNISAを利用すればこれらが非課税になりお得です。

NISAは、「NISA口座(非課税口座)」内で、毎年一定金額の範囲内であれば購入した金融商品から得られる利益や配当金が非課税になる制度です。イギリスのISA(Individual Savings Account=個人貯蓄口座)をモデルにした日本版ISAとして、NISA(ニーサ・Nippon Individual Savings Account)という愛称がつきました。

NISAは、成年が利用できる一般NISA・つみたてNISA、未成年が利用できるジュニアNISAの3種類があります。そして、令和5年度税制改正の大綱等において、2024年以降のNISA制度の抜本的拡充・恒久化の方針が示され、NISAが大きく生まれ変わることになりました。現行のNISA口座を開設している場合、2024年以降自動的に新制度のNISA口座が開設されることになる予定です。

今回は、2024年から始まる新NISA制度について、現行NISAとの比較や制度改正のポイントを解説いたします。

※ 新NISA制度の記載内容は2022年1月13日時点のものです。今後内容は変更される可能性がありますので、予めご了承ください。

新NISA制度のポイント

1.恒久化

現行のNISA制度では、「一般NISA」が2023年まで、「つみたてNISA」が2042年までと、利用期限が設けられていました。新NISA制度ではそれらが恒久化されますので、期限を気にせず長期的な投資を始めることができるようになります。なお、ジュニアNISAは2023年末で終了する予定です。

2.併用可能

現行のNISA制度では、「一般NISA」と「つみたてNISA」のどちらかを選択しなければなりませんでした。新NISA制度では、それぞれ「成長投資枠」、「つみたて投資枠」に名称を変えて、どちらも併用して投資することが可能になります。

3.非課税保有期間の無期限化

現行のNISA制度では、「一般NISA」が5年間、「つみたてNISA」が20年間と非課税保有期間に限りがありました。新NISA制度では、非課税保有期間が無期限になります。

なお、2023年末までに現行のNISA制度で買付けた商品は、新しい制度の外枠で現行の非課税措置が適用されるため、新しい制度へロールオーバーすることはできません。

4.年間投資枠の拡大と非課税保有限度枠の新設

年間投資枠については、現行のNISA制度では「一般NISA」が120万円、「つみたてNISA」が40万円でしたが、新NISA制度では360万円(「成長投資枠」が240万円、「つみたて投資枠」が120万円)と大幅に拡大します。

また、非課税保有期間が無期限になるかわりに、新たに非課税保有限度枠が新設され、買付簿価で1,800万円(成長投資枠:1,200万円まで)まで総枠での投資が可能です。非課税保有限度枠は再利用も可能になるため、商品を売却すれば空いた枠内で再度投資ができるようになります。

あとは、若干の変更にはなりますが、「成長投資枠」の投資可能商品から整理・監理銘柄、高レバレッジ型や毎月分配型の投資信託などが除外されています。また、現行のNISA制度と同様ですが、NISAで取引した損益は他の口座と損益通算ができないこと、損失を翌年以降に繰り越すことができないことも注意が必要です。

<参考>
金融庁NISA特設ウェブサイト

(提供元:光世証券)

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