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「お金」の勉強はどうやってする?
お金とは生活に欠かせない存在だが、普段働いている会社員はお金についてどのように勉強しているのだろうか。また、お金の勉強にどのくらいのお金をかけているのだろうか。お金の勉強に関する実態と意識を全国の20~40代の会社員951人を対象に調査した。
Q1. 「お金の勉強」と聞いて思い浮かぶのはどのようなことですか?(複数回答)
投資・資産運用 76.6%
節約・家計改善 55.1%
保険 37.6%
副業・事業 35.5%
転職 12.0%
税金・節税 47.1%
資格(ファイナンシャルプランナーなど) 29.0%
もしものときにもらえるお金 17.1%
年金 25.3%
結婚・子育て 12.4%
住宅取得・不動産 16.0%
車 10.9%
借金 8.8%
詐欺に備える 7.3%
その他 0.4%
特にない 2.5%
約8割は、お金の勉強といえば「投資・資産運用」だと回答した。続いて「節約・家計改善」の回答が55.1%と半数以上であった。「資格」に関しては29.0%と3割程度であり、より実践的な内容に関心が高まっているといえる。
投資への意識が年々高まっていることもあり、お金の勉強といえば投資に結びつく人が多いのではないだろうか。また、近年の物価上昇や光熱費の値上げによる影響が相次いだことにより、節約を意識する人も増加しているのが背景として考えられる。
Q2. お金の勉強をどのようにしていますか(したいですか)?(複数回答)
インターネット・SNS 37.0%
YouTube動画 61.9%
本・漫画 41.1%
セミナー 19.7%
資格勉強 19.9%
その他 0.7%
わからない 10.2%
お金の勉強方法としては、YouTube動画と回答した人が約6割と圧倒的に多く、最近では動画を視聴して勉強するスタイルが定着しているといえる。普段から仕事で忙しい会社員にとって、限られた時間で動画を活用して学ぶことは効率も良いだろう。
次いで、「本・漫画」「インターネット・SNS」を用いての勉強が3~4割程度であり、セミナーなどに比べて手軽に勉強できる方法が人気であるようだ。
Q3. お金の勉強に家族は協力的ですか?
お金の勉強に協力的で一緒に勉強している 19.5%
お金の勉強を一緒にするほどではないが、協力的 41.7%
お金の勉強に興味はなく、否定もしてこない 33.1%
お金の勉強に興味はなく、否定的 4.3%
その他 1.4%
お金の勉強に関して、家族が協力的だと回答したのは61.2%であったが、そのうち、家族も一緒に勉強していると回答した人は19.1%にとどまった。お金の勉強に対する意識は、全体的にそれほど高くなかったが、家計管理を分担しているからという理由かもしれない。
Q4. お金の勉強に月々いくらならかけても良いですか?
1,000円未満 31.7%
1,000~3,000円未満 26.3%
3,000~5,000円未満 16.7%
5,000~10,000円未満 8.0%
10,000円以上 5.7%
わからない 11.6%
お金の勉強に月々かけられる金額については、過半数が3,000円未満と回答した。昨今では、オンラインで格安にお金について学べ、インターネットやSNSを利用して費用をかけずに学べるため、金額としては妥当なようにも感じられる。
お金は一生関わるもの。積極的に勉強することで、正しい知識を身に付け将来の資産形成にも役立てたいと考える人は、今後増えていくだろう。いきなり難しいジャンルに取り組むよりも、まずは気軽にSNSや動画サービスを利用し、お金を身近に感じることから始めるのもいいかもしれない。
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(藤田祐依)
「あなたご自身に関するアンケート」
調査方法:インターネットによる調査(協力:ファストアスク)
調査時期:2023年1月
調査対象:全国20~50代の有職者からランダム抽出し送信
有効回答数:951件