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投資のヒントは相場格言に隠れていることも

“Sell in May”ではなく“Sell in July”?

提供元:みずほ証券

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代表的な相場格言が数多く存在する

株式市場には、投資家心理の変化や相場の季節性に着目した数多くの相場格言があります。例えば、売買のタイミングに着目したものとして「もうはまだなり まだはもうなり」や「押し目待ちに押し目なし」といったものが広く知られています。

また、海外では“Don’t fight the Fed”(Fedは米国の中央銀行に相当する制度で、米連邦準備理事会(FRB)を指し、「中央銀行の打ち出す政策には逆らわずに従ったほうがよい」という意味)や、“Bull markets are born on pessimism, grown on skepticism, mature on optimism, and die on euphoria.”「強気相場は悲観の中で生まれ、懐疑の中で育ち、楽観の中で成熟し、幸福感の中で消えていく」というものがあります。

“Sell in May”とは?

前述の通り、株式市場にはいくつもの格言がありますが、“Sell in May”という格言を目にしたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。この格言は、「米国株式は5月から9月にかけて軟調に推移する傾向がある」という有名なアノマリー(理論などでは説明することができない資産価格の動きを示す用語)がもととなっています。

米国株式相場の動きを示すS&P500指数の月間平均騰落率をみると、6月~9月のパフォーマンスは1980年以降、7月を除き低調でした。これについて、夏は多くの市場参加者が長期休暇に入るため、株式相場の動きが鈍くなることが関係しているといわれています。

“Sell in July”戦略の検証

1980年以降、“Sell in May”の格言通り毎年5月末に米国株式を売却し、9月末に再購入する“Sell in May”戦略(下図水色折れ線グラフ)のパフォーマンスを見てみると、1979年末を100とすれば2023年4月末には3,591になりました。

一方で、米国株式を保有し続けた場合(S&P500指数で計測、下図青色折れ線グラフ)では、同じ期間で3,862となり、“Sell in May”戦略はS&P500指数に比べてパフォーマンスが劣後する結果となりました。

次に、5月末ではなく毎年7月末に米国株式を売却し、9月末に再購入する“Sell in July”戦略(下図黄色折れ線グラフ)はどうだったでしょうか。過去に発生した夏場の相場波乱時に市場から一時離れたことが寄与して同じ期間で6,016と、パフォーマンスは大幅に向上しました。

投資のヒントは相場格言に隠れていることも

株式投資においては、経済や企業業績などのファンダメンタルズを確認することが重要です。それに加えて、時には先人の教えが詰まっている相場格言を参考にすることで、投資のヒントが得られるかもしれません。

みずほ証券

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