市販薬をよく購入する人は対象かも?

「セルフメディケーション税制」って知ってる?

TAGS.


「セルフメディケーション税制」を知っているだろうか。セルフメディケーション税制は、1年間に対象医薬品を一定の額以上購入すると、所得控除の対象とすることができる制度のこと。会社員は、セルフメディケーション税制を実際に利用しているのだろうか。セルフメディケーション税制についての実態と意識を全国の20~40代の会社員1,176人を対象に調査した。

Q1. 普段、月に市販薬をどのくらい購入しますか?平均金額をお答えください。

10,000円以上 2.9%
5,001~10,000円 11.9%
3,001~5,000円 10.8%
1,001~3,000円 14.0%
1,000円以下 25.7%
市販薬をほとんど購入しない/全く購入しない 34.7%

普段月に市販薬をどのくらい購入するか訊いたところ、購入すると回答した人の中で最も多かったのが「1,000円以下」で25.7%であった。次いで「1,001~3,000円」が14.0%であり、比較的低価格の市販薬を購入する人が多いようだ。また「市販薬をほとんど購入しない/全く購入しない」と回答したのは34.7%であり、全体の約3割は市販薬をあまり購入していないことがうかがえる。

Q2. 市販薬でよく購入するものはなんですか?(複数回答)

風邪薬 46.4%
鎮痛・解熱剤 63.7%
胃腸薬 30.1%
花粉症・アレルギー薬 25.4%
その他 2.5%

市販薬でよく購入するものについて質問すると「鎮痛・解熱剤」との回答が最も多く寄せられた。突然の痛みや発熱に備えて、市販薬を常備薬として購入している人が多いのだろう。新型コロナのワクチンの副反応に備えた人もいるかもしれない。「風邪薬」や「胃腸薬」「花粉症・アレルギー薬」の回答も割と多く、あらゆる症状を市販薬で対処していることがうかがえる。

Q3.「セルフメディケーション税制」を知っていますか?

よく知っている 20.3%
なんとなく知っている 31.1%
あまりよく知らない 20.8%
全く知らない 27.8%

セルフメディケーション税制を知っているか訊いたところ、約半数が知っていると回答した。セルフメディケーション税制とは、1年間に自己又は自己と生計を一にする配偶者その他の親族のために12,000円を超える対象医薬品を購入し、条件に当てはまれば所得控除を受けることができる制度のことだ。

Q4.「セルフメディケーション税制」をこれまでに利用したことがありますか?

利用したことがある 39.6%
利用したことがない 58.3%
わからない 2.1%

セルフメディケーション税制をこれまでに利用したことがあるか質問すると、39.6%が利用したことがあると回答した。全体の半数以上はこれまでに利用したことがないようだ。確定申告の医療費控除と同時に利用することができないため、医療費控除を利用したためにこちらを利用していないという人もいるだろう。

また、どの市販薬が対象となるか知らないという人もいるかもしれない。
セルフメディケーション税制の対象となる医薬品かどうかを調べるには、レシートの表示やパッケージの識別マークで確認ができる。普段からよく市販薬を購入する人は、購入するときにセルフメディケーション税制の表示を確認しておくとスムーズに申請ができるだろう。
(藤田祐依)

〈あわせて読みたい!〉
医療費控除の対象になる費用|家族の範囲や期間、金額の計算式まとめ
コロナ禍にこそ知っておきたい「セルフメディケーション税制」
2017年スタートの新制度「セルフメディケーション税制」って?

「あなたご自身に関するアンケート」
調査方法:インターネットによる調査
調査時期:2023年5月
調査対象:全国20~40代の会社員
有効回答数:1,176件

用語解説

"※必須" indicates required fields

設問1※必須
現在、株式等(投信、ETF、REIT等も含む)に投資経験はありますか?
設問2※必須
この記事は参考になりましたか?
記事のご感想や今後読みたい記事のご要望などをお寄せください。
(200文字以内)

This site is protected by reCAPTCHA and the GooglePrivacy Policy and Terms of Service apply.

注目キーワード