新NISAで投資をはじめる!
GPIFを参考に投資先の組み合わせを考えよう
提供元:auカブコム証券 投資情報室
2024年に新しいNISAがスタート!
2024年1月より、新しいNISA制度がスタートします。新NISAでは制度自体が恒久化され、非課税投資期間も無期限化されます。また、成長投資枠とつみたて投資枠の併用が可能となり、投資金額も大幅に拡大、さらに売却時には翌年に投資枠が復活するなど個人投資家にとって使いやすい制度に大幅に変更予定です。
これまで、つみたてNISAか一般NISAどちらを選択するか、他にも投資金額や保有期限、売却のタイミングなどに悩む方も多かったかと思いますが、新NISAではそれらを気にせずライフプランなどに合わせて安心して長期でNISA投資をすることができるようになります。新NISAのスタートに合わせて、これから投資をはじめようとお考えの方も多くいらっしゃるかもしれません。
そこで今回は、長期での投資をはじめるにあたり、投資先の組み合わせについて考えていきたいと思います。
※新NISAについての説明動画はこちら(auカブコム証券公式YouTubeへ)
はじめての投資で考える!長期投資の投資先は何を参考にすれば良い?
投資先には、日本企業が主な投資先となる日本株式市場だけでなく、世界の株式市場、債券市場、不動産市場、商品市場など様々な対象があり、また多数の投資商品があります。数ある選択肢の中で、投資先をどのように選定すれば良いのか、難しいと感じる方も多いはずです。
長期投資のプロの投資家はどのような組み合わせ(ポートフォリオ)で投資をしているのでしょうか。
今回は、私たちの年金積立金を運用している「GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)」を参考にご紹介していきます。
GPIFってなに?投資先の組み合わせは?
GPIFは、国民から集めた年金積立金を預かって管理するほか、将来世代のために巨額の資金を運用している公的機関です。
直近の運用資産額は200兆円にも上り、様々な資産を長期に渡り持ち続ける長期運用を行い、安定的な収益を得ることを目指しています。直近の運用成績(23年度第1四半期)は期間収益率が+9.49%、2001年度以降の長期では平均で年率+3.97%の運用成果を上げています。
さて、このGPIFがどのような組み合わせで運用を行っているのか、ポートフォリオを見てみましょう。
上図の通り、現在のGPIFは国内債券・外国債券・国内株式・外国株式を25%ずつ(債券50%:株式50%)を基本とするポートフォリオで国際分散投資を行っています。債券と株式のバランスを半分ずつに保ち、リスク分散しています。
このポートフォリオを参考に、証券口座内でETF(上場投資信託)や投資信託等を活用して上図のように投資資金を1/4ずつ設定することでGPIFの組み合わせ同様に運用することができます。
また、そのほかにも「有事の金」といわれるゴールドを対象とした商品や、原油や農産物など(コモディティ)を対象とした商品、インフレに強いとされる不動産(REIT)の商品などをお好みで数%組み合わせることで、ご自身のポートフォリオが完成します。将来の投資目標やリスク許容度、ライフプランに合わせて組み合わせの比率を変更するなど、ご自身に合った組み合わせをお考えいただき、投資をはじめていただくのが理想です。
手軽に投資をはじめるには?忙しい方にはバランスファンドの選択肢も
ここまでご紹介したように、GPIFのポートフォリオを参考にご自身のポートフォリオを組んでいただくのがベストですが、忙しくて時間がない方や複数商品の積立設定などをするのが面倒という方には、バランスファンドを選択肢に入れていただくもの一案です。
バランスファンドは、1つの商品の中で、国内外の債券や株式、REITやコモディティなどを組み入れて運用を行っている商品です。運用を続けていると、それぞれの商品の価格が変動し、組み合わせ比率が変わってしまうことがありますが、バランスファンドであればその1つの商品の中で調整をしてくれるので、時間がなくお忙しい方にも向いている投資対象です。
証券会社のWEBサイト等で簡単に検索できますので、ぜひご覧ください。
(auカブコム証券)
大手ネット金融会社を経て、2013年にカブドットコム証券(現auカブコム証券)入社。前職在籍中は個人投資家として国内株式等の売買を経験し、株主優待に魅了される。個人投資家としての経験を活かし、株主優待や初心者向け情報発信を行う。